フルモデルチェンジ版BMW新型4シリーズの巨大キドニーグリルをコンパクトにすれば良かったのに…もしかするとグリルを巨大化せざるを得ない状況だったのかも?

2022-07-06

新型4シリーズはキドニーグリルをコンパクトにすればかなりイケてるのだが…?

2020年6月2日、BMWのフルモデルチェンジ版・新型4シリーズ・クーペ(BMW New 4 Series Coupe)が世界初公開され、そのダイナミックで巨大化したキドニーグリルが大きなインパクトを与えていますが、早くも新型4シリーズ・クーペのキドニーグリルをコンパクトにしてみたら?というレンダリングが公開されています。

今回このレンダリングを作成したのは、デジタルアーティストでインスタグラマーのJ.B.Cars氏で、幅広い車種のミックスレンダリングなども手掛けています。

そんなJ.B.Cars氏が作成したレンダリングを見ていくと、圧倒的なサイズ感を誇るキドニーグリルをコンパクト且つワイドに変更し、更にフロントロアグリルと完全に独立。

それでいてフロントインテークグリルをメッシュ化し、ここにL字型のブラックペイント処理されたブレードを装着することでかなり引き締まった表情に仕上げられているのがわかりますね。

ただ、今回作成されたレンダリングをよ~く見ていくと、何だかどこかで見たことあるようなデザインにも見えると思うのですが…皆さんはおわかりいただけたでしょうか?


実は新型8シリーズに酷似していた可能性が高い?

そう、おそらく気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、グリル形状やフロントヘッドライトデザイン、そしてフロントロアグリルのデザインから考えるに、新型8シリーズに良く似ているんですね。

これはJ.B.Cars氏が意図して作成したレンダリングなのかはわからないものの、恐らくBMWサイドとしても、新型8シリーズと酷似したデザイン(アウディでいえば金太郎飴のようなデザイン)を避けるため、新型4シリーズ用に巨大キドニーグリルを採用したのかもしれません。

※なおBMWのデザインディレクターであるドマゴフ・デュケック氏曰く「巨大キドニーグリルは4シリーズだけに採用され、他のラインナップモデルに採用する予定は無い」と断言。

改めて今回のレンダリングを見ていきましょう。

確かに鋭さを増したフロントヘッドライトやワイド化&シャープなキドニーグリル、ロアグリルは新型8シリーズそのもので、ここに化粧直しで逆L字型のブラックペイント処理されたブレードを装着すれば、それとなく別のモデルっぽくも見えます。

なお新型4シリーズのデザインベースはクラシックモデルの328

そしてこちらが新型4シリーズのフロントマスク。

縦型を基調としたヴァーティカル・キドニーグリルですが、実はこのモデルのベースとなっているのは、BMWが2011年に発表したコンセプトモデル・328オマージュ・コンセプトや、クラシックモデルの328がベースになっているとのことで、こうしたデザインを現代版として採用すべく、タイミングを狙っていたのかもしれません。

個人的にはそこまで悪いデザインではないとは思っているものの、しかしこうした巨大グリルを受け入れる(もしくは慣れる?)には多少なりとも時間はかかりますし、何事も新デザインはマイナス評価から始まることを考えると、このモデルのプラスの伸びしろは十分にあるんじゃないかな?とポジティブに考えています。

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Reference:motor1.com