フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ハリアー(ガソリンS)で高速道路試乗してきた!走りの質感は上々、だが気になる加速はどうなのよ?
新型ハリアー・ガソリンの高速での加速(出だし)モタツキはストレスに感じる程
っというのも、高速のインターチェンジから合流車線に向けて加速し車線変更していく際、アクセルを一気に踏み込んだ瞬間、加速度メーターが一気に回るまでにラグが若干発生し、それに追従するかのように速度も上がっていくのですが、直感的に「加速もたつき過ぎじゃね?」と思うほどで、これは同じ排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジンを搭載する新型RAV4よりもはっきりと”遅い”ことがわかりました(実はこの日、比較のために新型RAV4のガソリンも試乗していたので…)。
ただ、私が今回試乗した個体はガソリンSで、新型RAV4はガソリンX(2WD)となるため、車体重量としては40kgほどRAV4の方が重いはずなんですけどね…最高出力もそれぞれ同じ171psを発揮しますし、最大トルクは新型ハリアーの方が+14Nm高い221Nmを発揮するので、こちらのほうがトルクは高いはずなのですが…何とも謎の深まる一台です。
高速道路での乗り心地などはどうだ?
とは言え、加速のもたつきやあっても、あくまでも低速から高速にかけてのもたつきになるので、ある程度の高速域での加速は結構スムーズ。
おまけに路面のつなぎ目を通過しても、車内への振動はあまり伝わらないですが、これもレクサスNX/RXに比べると全くの別物で、圧倒的にレクサスの方が質感は上。
今回はフルファブリックシートということもあって、柔らかさ且つマイルドな乗り味が勝ってしまっていますが、合成皮革+ファブリックのコンビシートや本革シートであっても基本的にはマイルド仕様なので、レクサスのF SPORTやBMW・アウディ等のスポーティなグレードを好む(シートカタメ)方はおススメできないかも。
既に私の子供も体験していますが、ガソリンSのフルファブリックの後席に乗って試乗開始10分ぐらいで酔っているのでちょっと考えモノ。
あと高速走行時の車体のふらつきについてですが、やはり車体総重量が2,000kg近くあるだけあって、どっしり感と安定感は非常に高いと思います。
ちょっとした横風に吹かれてもハンドルが持っていかれることはありませんし、少しハンドルは重めではあるものの、必要最小限の切れ角と車線維持支援といった安全装備の影響もあって、優雅に運転することができるのも大きなポイントだと思います。
結局のところ新型ハリアー・ガソリンってどうなの?
新型ハリアー・ガソリンは、最初の立ち上がりの加速のもたつきを除けば、そこまで変な不安要素は無いように感じるものの、しかしハイブリッドモデルに比べてパワー・トルク不足を感じるのは間違いなく、その違いも結構顕著に表れていますね。
普段の街中で短~中距離を走行するならガソリンモデルがおススメで、旅行や高速道路走行を使っての中~長距離移動での走行ならハイブリッドを断然おススメしたいところです。