これは知らなかった…ブガッティ・シロンのエアコン機能は、3LDKのアパート一室を丸々冷却できるだけのパワーを持っていることが発覚

ブガッティのエアコン機能は走行スピードによって大きく依存する

一体どういうことなのかというと、ブガッティの場合は「速度」がエアコンに大きなハードルを与えるとのことで、250km/Lを優に超えるようなブガッティともなると、走行中の速度に応じて換気と空調を適切に切り替えていく必要があるとのこと。

このように切り替える目的としては、空調システムは速い運転速度で空気の流れを変えるため、従来の車両ではフロントガラスの下端で空気が強制的に内部に流入するのですが、ブガッティの場合は250km/hに到達した瞬間に負圧へと切り替え、更にはラムエアフラップと最適化されたブロワーを備える制御システムにより、空気が車内へと入り続けるように保証しているそうです。


ブガッティのフロントウィンドウは、空力特性を向上させるだけでなく、別の問題もあった

更には、従来のコンパクトカーのようにフロントガラスの傾斜角が30度ぐらいなのに対し、ブガッティは21.5度の傾斜しかない一方で、コンパクトカーに比べてガラス面積は約1.5倍となる1.31平米と大きいため、それだけ太陽熱を多く受け取ってしまうわけです。

ここにパノラマルーフ機能となるスカイビューも装備されると一気に車内への太陽熱が増えるため、より一層の車内への冷却効果が必要になるとのこと。

ブガッティのエアコンは3LDKの一室を冷却できるだけのスペックを持っている

そうなると必然的にエアコンユニットも巨大になるわけですが、ブガッティには最大10kWhのエアコン用コンプレッサーと2つのエアコンデンサーを備えることでようやく冷却することが可能になるとのことで、この容量は80平米のアパート一室(家族4人が3LDKにて生活するレベル)に相当するほどの冷却効果を持つことになります。

これをクリアしない限り、車内はとんでもなく暑くなり、もしくはエアコンとしての冷却効果を発揮できない問題に陥るのだそう。

何とも全てにおいて規格外のブガッティですが、常に最高のパフォーマンスを提供するためにエアコンにおいても一切妥協しない技術が盛り込まれているのは驚きで、そこもブガッティならではの課題と技術が生かされているのであり、スーパーカー/ハイパーカーならではのユニークなポイントなのかもしれません。

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Reference:motor1.com