トヨタが初の試み!新型GRヤリスの特別仕様車モリゾウセレクションを「KINTO限定」にて販売開始!RZ”High performance”ベースのため乗り出し500万円は超えそうだ

中々にユニークな裏話も聞くことができた新型GRヤリス。こいつはかなり楽しそうだ

さて、今回いつもお世話になっているトヨタディーラーの特別招待により、特別にトヨタ新型GRヤリス(Toyota New GR Yaris)を拝見させていただくことに。

前回はエモーショナルレッドⅡのボディカラーに設定されたGRヤリス 1st Edition RZ ”High performance”を拝見させていただきましたが、今回はプラチナホワイトパールのボディカラーに設定したGRヤリスのプロトタイプだそうで、しかも1st Editionとは異なるエクステリアでありながらも、内装などは1st Edition RZ ”High performance”の専用シートを装備するといった何とも不思議な組み合わせとなっています。

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初回限定モデルとなる1st Editionについては、2020年6月末まで行われた先行予約受付以外では購入不可能で、それ以外はRSグレードやRCグレードいった従来ラインナップを展開していきます。


新型GRヤリスのエクステリアデザインをインプレッションしていこう

それでは早速、新型GRヤリスのプロトタイプをチェックしていきましょう。

この真正面から見た時の迫力が何とも溜まりませんね。

大口化されたスクエア型のグリルと、インテークとカナードを兼用した空力パーツ、そしてワイド感たっぷりの顔パンパンバンパーはまさにやり過ぎレベル。

このフロントプロファイルから覗き込むサメのような存在感。

コンパクトホットハッチの中でもただならぬオーラと秘めたる力を備えているのがわかるレベルです。

こちらはフロント上部。

ヘッドライト上部には、まるでアイラインのような感じでカーボンファイバ調のオーナメントパネルが装着されて目力アップ。

従来の新型ヤリスと異なり、スクエア形状を意識しているため全体的に武骨な印象を与えています。

こちらはサイドスタイリング。

前回のエモーショナルレッドⅡとは異なり、膨張色というのもあってとにかくボリューム感がありますね。

しかもドアパネルからリヤエンドにかけてのパネル面積とキャラクターライン、更にはブリスターフェンダーがかなり独特で、空力を考慮したラインを描いているのではないかと思います。

”純正以外は装着不可能レベル”のホイールを見ていこう

そしてこちらが足元のアルミホイール。

専用シングルスポークタイプのブラックアルミホイールで、更にこの上にはスポーク数を減らしたシングルスポークタイプのマットブラック仕上げとなる18インチ鍛造ホイールが装備されます。

その美しさに加えてスポークの先端がより鋭くなっていく造形も日本刀のように美しく、切れ味も鋭そうな印象を受けました(これぐらいのシンプルさが一番カッコいいのかもしれない)。

実はこのホイール、トヨタの担当セールスさんの情報によれば、ブレーキディスクがあまりにも大きすぎる上にキャリパーもホイール内にギリッギリに収められているため、18インチよりもサイズを小さくすることができないとのこと(17インチの装着は不可とのこと)。

ホイールの裏側とキャリパーとの隙間は指1本入らないレベル

先程のとおり、確かにブレーキキャリパやディスクとホイールの内側が干渉して装着できないという問題もあるのですが、実はそれ以外にも、同じ18インチホイールでも純正以外は基本的に装着が難しい設計になっているようです。

上の画像を見てもお分かりの通り、スポークと外側(インセット)に来ているおかげで、何とかキャリパーと接触せずに済んでいますが(指が一本も入らない程の隙間)、これとは別のホイールともなると、ホイールデザインやアウトセット気味のホイールになると、キャリパーと干渉して装着できないといった問題もあるので、この辺りは純正以外は受け付けない設計になっています。

こちらやリヤディスク・ブレーキキャリパとホイールとのクリアランス。

指1本以上の隙間はありますが、フロントがあれだけシビアではホイールの履き替えはかなり厳しそうですね。

こちらはリヤプロファイル。

フロントもそうですが、リヤのブリスターフェンダーの張り出しがエグイこと…

しかもアーチを描くようなフェンダーではなく、フロントのデザイン言語からそのままリヤに流れることでフェンダーやリヤバンパーもスクエア型に統一させているのもユニーク。

こういった複雑なデザインを持ちながらもシンプルに上手くまとめていくスタイルは、トヨタの上手いところだと思います。

そしてこちらがCFRP製トップルーフ。

さすがにシャークフィンアンテナまではカーボンではなかったですが、これだけでも数キロレベルの軽量化が施されているそうです。

エンジンフードにあるはずのアレが無い

そして今回は、特別にフロントフードも開けていただき、エンジン始動と空ぶかしも体験させていただきました。

エキゾーストサウンドは、かなりカラカラと乾いたようなサウンドで、トヨタ独自の野太いサウンドとはちょっと異なる印象を受けました(但しサウンドはとにかく大きかった)。

エンジンはこの通り排気量1.6L 直列3気筒ターボチャージャーエンジンを搭載しますが、よ~く見てみるとバッテリーが装備されていません…一体どこに?

何と実はリヤトランクルームしたのスペアタイヤ修理キットに収納されているんですね。

フロントのエンジンルーム内に収納することができなかったため、リヤトランク内に隠す辺りマジでクレイジー…

新型GRヤリスのインテリアをチェックしていこう

そしてここからは新型GRヤリスのインテリアを見ていきましょう。

ドア周りにはウィンドウフレームが設けらていないクーペ仕様。

おまけにドアもかなり軽くて開け閉めが非常に楽ですね。

内ドア周りはこんな感じ。

イメージではチープな造りなのか?と思っていましたが、新型ヤリスに倣う形で上手くまとめられた内ドアハンドル回りとなっています。

運転席周りはこんな感じ。

このアルミ製3ペダルもスポーティで良い感じ。

やはりラリーベースで作られたモデルなだけあって、手引き式サイドブレーキを装備してきたところもトヨタらしいポイントです。

ステアリングホイールは結構な小口径タイプで、グリップ径も小さいので握りやすいですね。

メーター類はグローバル&パフォーマンスも兼ねて280km/hまで表記

メーター周りはこんな感じ。

やはりグローバルモデルを意識しているだけあって、速度メーターは280km/hまで設定、そして加速度メーターのレッドゾーンは7,000rpmと結構高いところに設定されています。

そしてこちらは外付け感満載となる8インチのディスプレイオーディオ(DA)。

その下にはめちゃくちゃシンプルなエアコン操作パネルが設けられていますが、この辺りも後付け感があってチープ感がありますね。

そしてその下には冬場には嬉しいフロントシートヒーターも完備。

新型カローラ(New Corolla)や新型ヤリスにも採用されるエンストしないマニュアルシフトのi-6MTが標準装備となりますが、握り心地はかなり良い感じです。

そしてこちらは質感かなり高めの本革巻きとなるブーツ付き手引き式サイドブレーキ。

そして最後が、ホールド性の高いサイドサポートで表皮は合成皮革とスウェードのコンビタイプ。

シルバーステッチのアクセントを採用したプレミアムスポーツシートで、RZ ”High performance”に設定されるとのことです。

なお座り心地としてはかなりカタメですが、ホールド感も強いので安定性も良さそうです(長時間運転したら少し腰痛めそうですが…)。

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Reference:TOYOTA