【世界限定275台のみ】メルセデスベンツAMG Oneは早くとも2021年5月より納車スタート!しかもその納期順は先着ではなくオンライン抽選会のようだ
AMG Oneに搭載のF1エンジンは、AMGが予想していたよりも狂暴だった
ちなみに、AMG Oneは元々2019年頃に登場予定だったのですが、先述の通りF1技術のノウハウを採用したエンジンが開発を大きく難航させる原因になっていました。
公道車両用として適合させるのはそう簡単ではなく、メルセデスベンツAMGのエンジニア陣も公道車両用のF1エンジンを過少評価していたとして、更なる再設計を要する可能性も示唆しているそうです。
現在は既にその問題を解決し、順調に量産化に向けて最終調整を進めているとのことですが、当初は環境性能面においてもメルセデスベンツが設定する最新の排出ガス量はもちろんのこと、欧州部門の排出ガス規格となるWLTP(Wolrd Harmonized Light Vehicle Test Procedure)も満足することが難しい状況あったとのこと。
具体的にはどういったことが問題だったのか?
特にその中でも、このモデルの開発で最も苦労していることの一つがF1エンジンの起動方法で、従来のF1カーでは外部スターターモータを使用して起動させているものの、これをAMG Oneに適用させるのは実用的ではないとして、オーダーメイドのスターターモータを開発する必要があると説明しています(つまりは、公道車両にエンジンスタートスイッチが無い?!)。
二つ目の問題点としては、その強力且つ高回転を実現する「エンジンの冷却方法」で、公道仕様モデルともなれば公道にて走行する際に渋滞に遭遇することがあるため、必ずストップ&ゴーを繰り返す場面が発生します。
このストップ&ゴーの繰り返しがエンジンに大きな負担をかけるそうで、そういった際にエンジンを冷却するための巨大なファンが無ければオーバーヒートする恐れもあり、更にはアイドリング時の回転数は5,000rpmにまで到達するとのことで、公道仕様にて認可されるアイドリングは1,200rpmで排出ガスをクリアする必要があるので、そのアイドリングをクリアするための改良が必要になるとのこと(騒音もランボルギーニ・アヴェンタドールが比にならないレベルかも?)。