前代未聞。アメリカ富豪&フェラーリコレクターに納車された「ラ・フェラーリ・アペルタ」が異例の販売拒否へ

2020-05-27

先日、世界的に有名なHing Wa Lee Jewelers社の会長であるアジア系アメリカ人のデイビッド・SK・リー氏に、世界限定209台のみ販売されたV12ハイブリッド・オープンモデルの「ラ・フェラーリ・アペルタ」が納車された記事を公開しましたが、どうやら納車された「ラ・フェラーリ・アペルタ」を、フェラーリ側が返品命令を出したと同時に、デイビッド・SK・リー氏へのフェラーリの限定モデルの販売を禁止にするという前代未聞の出来事が発生しました。


リー氏は、これまでフェラーリの5大プレミアモデルといわれている「288GTO」「F40」「F50」「エンツォ・フェラーリ」「ラ・フェラーリ」を所有しており、更に最近では、「F12tdf」が納車されただけでなく、「1964 250 Lusso Competizione」やミハイル・シューマッハ氏が所有していたF1マシンを注文するなど、フェラーリに対して大きな貢献をしていたわけですが、フェラーリ側は、”コレクション”という目的で購入を続けるリー氏に対して、結果的にフェラーリブランドのイメージを低下させる恐れがあるとして、納車された「ラ・フェラーリ・アペルタ」の返品命令並びに限定モデルの販売禁止に行ったとのこと。

フェラーリコレクターと言えば、先日病気でこの世を去ったプレストン・ヘン氏も、世界でトップクラスのフェラーリコレクターとして有名な一人でありながら、「ラ・フェラーリ・アペルタ」が購入できなかったことに対して激怒し、ひたすらにフェラーリをディスったことでも有名ですが、恐らく彼が「ラ・フェラーリ・アペルタ」を購入できなかった理由として、”走りを楽しむ”ために購入するのではなく、あからさまなフェラーリのコレクションと投機目的により「ラ・フェラーリ・アペルタ」を購入するのではないか?とのフェラーリの見解から、購入権を失ったとも言われています。

恐らく、今回のリー氏の件も、同様の理由によるものと考えられますが、SNSサイトのインスタグラムにコレクションしている5大プレミアムモデルを投稿したことが原因ではないか?という声も挙げられていますが、プライベードで投稿した写真が原因で、購入したモデルを失うというのも何とも悲惨過ぎる話ではありますね。

Reference:CARSCOOPS

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世界的に有名なHing Wa Lee Jewelers社の会長であるアジア系アメリカ人のデイビッド・SK・リー氏(@ferraricollector_davidlee)が、世界限定209台のみ生産されるV12ハイブリッドモデルの「ラ・フェラーリ・アペルタ」を納車されたことをインスタグラムにて発表。

ボディカラーは安定のロッソ系で、ルーフはカーボンタイプのハードトップ、そしてホイールは純正スター形状のハイグロスブラック仕上げに、ボディカラーと同色のレッドブレーキキャリパカバーを装着していますね。

ちなみに、リー氏は、先日病気でこの世を去った真のフェラーリコレクターであるプレストン・ヘン氏に次ぐ、フェラーリコレクターとして有名ですね。
リー氏は、今回の「ラ・フェラーリ・アペルタ」を以て、ほぼ全てのフェラーリモデルをコンプリートしたことになりますね。

もちろん、フェラーリ以外にもパガーニ「ウアイラ」やマクラーレン「P1GTR」、ランボルギーニ「アヴェンタドールSV・ロードスター」といった他社スーパーカー所有していますが、そのほとんどがコレクション用に保管のため、走行距離は全く伸びず。

Attention!!!!! 🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎🐎Salutes!!!!! As you were………

David SK Lee (Los Angeles)さん(@ferraricollector_davidlee)がシェアした投稿 –

なお、リー氏が唯一所有していないフェラーリモデルが、あのプリストン・ヘン氏が所有していた「275GTB/Cスペチアーレ」で、この個体は世界限定3台のみ製造された世界最小モデルであり、その価値は、驚異の120億円にものぼるとのこと。
プリストン・ヘン氏がこの世を去った今、「275GTB/Cスペチアーレ」はおそらくオークション市場にて登場すると噂されていますが、そうなると購入の有力候補には間違いなくリー氏が挙げられることは間違いないでしょうね。