恐るべし。アストンマーティン・新型「ヴァンテージ」が僅か数日間で2018年分が売切れ

2020-05-27

先日、アストンマーティンの新型「ヴァンテージ」がアンヴェールされましたが、この個体が発表されて僅か数日間で、2018年の生産台数分が完売したことが明らかに。
車両本体価格としては、日本での正規輸入価格として1,980万円からと発表され、本国イギリスでは約1,800万円という価格に。既に予約を入れていた新規ユーザーを含む人の80%が既にオーダー済みであるとして、その人気っぷりが大きく伺えますね。
これについて、アストンマーティンCEOのアンディ・パーマ氏は「生産量を指定することは難しいものの、2018年分の生産数量は正式注文数を上回り、現時点で非常に立て込んでいます」とコメント。


なお、今回圧倒的なオーダーを受けたことにより、アストンマーティンの2017年の売上げ高は34.8億円を記録。その内の約65%が新型モデル「DB11」になるとのこと。
恐らく、今回の新型「ヴァンテージ」分を含めると更なる利益増加が見込めますが、今後ロードスターモデルや上位グレードの「V12ヴァンテージ」も登場する可能性が高いため、同社にとっては更なる増収増益が期待できそうですね。

Reference:Zero 2 Turbo

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以前より複数のティーザー画像が公開されてきたアストンマーティン・新型「ヴァンテージ」が遂にアンヴェール。
前モデルの「ヴァンテージ」に比べ、その外観はアグレッシブな表情へと一新し、今後のアストンマーティンのシンボルとなるであろうグリルを兼ね備えた最新モデルとなります。
今回の新型「ヴァンテージ」では、シャシーからパワートレイン、オンボード技術、エアロアジェンダまで、アストンマーティンの最新技術が詰まったスポーツカーとなっています。
パワートレインとしては、排気量4.0L AMG製V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力510ps、最大トルク685Nmを発揮。トランスミッションは8速ATをラインナップします。

今回の新型「ヴァンテージ」は、最適な重心を維持するために、パワーウェイト比を50:50となるように設計の見直しを行い、更にはエンジンを可能な限り低い位置且つ後方(エンジンは前置き)に搭載することでミドシップ化。
車体重量は1,530kgと軽量化にも努め、0-100km/hの加速時間は3.5秒、最高速度は313km/hにまで到達します。

シャシーは、アストンマーティン「DB11」のアルミニウム構造を進化させたもので、その70%は「ヴァンテージ」専用最新設計。サスペンションにおいては、安定かつ少々硬めに設計しているとのことでフロントがダブルウィッシュボーン、リヤがマルチリンクに設定。
走行モードにおいては、「スポーツ」「スポーツ+」「トラック」の3種類が準備され、走行モードに合わせて足回りやパワーも大きく変化する模様。

その他の最新機能としては、アストンマーティン初となるE-Diff(電子リヤディファレンシャル)を採用。これは、車両の電子安定制御システムにリンクされたディファレンシャル機能であるとして、従来のLSDよりもはるか巧みにその特性を適応させ、車線に沿う形で軽快にコーナリングできる機能となっています。

外観においては、アグレッシブさとアストンマーティンならではの魅力を大きく向上させた上、フロントスプリッターやリヤディフューザーの装着による空力性能の向上、更には強力なダウンフォースを発生するように設計を見直し。

なお、今回の新型「ヴァンテージ」について同社CEOであるアンディ・パーマー氏は「価値あるモデルの創造と挑戦は、この個体を生み出すための大きなきっかけとなっている。私たちが作りだしたものは非常にエキサイトするだろう。外観(シャープな見た目とエッジを備えたスタイリング)はもちろんのこと、心に響くパフォーマンスとダイナミクスさが日常の世界で更なる興奮へとつながる」とコメント。
今回発表された新型「ヴァンテージ」は、イギリス価格で約1,800万円から、ドイツ価格で約2,000万円、アメリカ価格で1,800万円からとなっており、初期ロット出荷は2018年の夏ごろと予想されます。

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