今年最後のビッグ・ニュース。「ラ・フェラーリ」のエンジンが販売中、価格は何と・・・

2020-05-26

世界限定499台+1台のみ製造されたフェラーリの限定モデルでありながら、初のハイブリッドパワートレインを搭載した「ラ・フェラーリ」のエンジンが、オンラインオークションサイトeBayにて販売中。
「ラ・フェラーリ」のエンジンは、フロントマウントモデルの「F12ベルリネッタ」と同様の排気量6.3L 65度V型12気筒自然吸気エンジンをベースとしており、内燃機関だけの最高出力は800ps/9,000rpm、最大トルク700Nm/6,750rpmまでチューンアップ。
但し、「ラ・フェラーリ」の大きな特徴ともいえる、F1にて培われたハイブリッド技術・HY-KERSの説明は含まれていないことから、恐らくは内燃機関のみの販売である可能性が高そうです。


この個体を出品したfioranosportscarsは、過去これまで複数のスーパーカー向けエンジンを販売していることから、恐らく本物であるとは思いますが、「ラ・フェラーリ」のエンジンが販売されるというのは初めてかもしれません。

なお、このエンジンを用いての走行距離はわずか300km程のため、ほぼほぼ新品状態。
気になる価格についてですが、12月30日現時点での入札価格は3,400万円となっていて、既に「F12ベルリネッタ」を新車にて購入できそうなレベル。ここから更に入札額は上がると予想されているため、もしかすると4,000万円以上にまで跳ね上がる可能性がありそうですね。

Reference:autoevolution

関連記事①:無限ホンダのF1専用V10エンジンが約130万円にて販売中。700馬力を発揮するモンスターエンジンだ


数十年の歴史の中で、最も愛されたエンジンの一つに高回転型のV型10気筒エンジンが存在するわけですが、1990年代に無限ホンダが世に生み出した究極のV型10気筒エンジン「MF351H」がRace Cars Directにて約130万円にて販売中。

このV10エンジンは、1992年~1993年のF1マシン、そして1994年のチームロータス専用マシンに搭載されるために製造されたエンジンとなるわけですが、実際に活用されたかは不明。
この時代は、V10ではなくV12へと移行する年でもあり、高回転化による最高出力の向上を図るメーカと、ルノーを代表する軽量且つコンパクトな中速度域の高トルク化を図るメーカが激しく争った時代でもあったため、ある意味非常に希少性の高いエンジンでもあるわけですね(エンジン上部には何やら「あのぶつぶつ 少年」「THIS IS NOT A TOOL TRAY」「決して道具ない」との表記が・・・)。

パワートレインとしては、排気量3.5L V型10NA 最高出力は700psを発揮し、海外のオーナーにとっては喉から手が出る程に要求の高いエンジンであるとして非常に人気が高いとのこと(そういった意味では130万円という金額は非常に割安)。

関連記事②:ホンダが「シビック・タイプR」専用エンジンのみを販売。価格は安めの78万円だが・・・

ホンダが主催するHonda Racing Lineプログラムにて、ニュルブルクリンク・FF最速のスポーツモデル「シビック・タイプR」に搭載のクレーとエンジンが約78万円(送料別)にて販売されることがわかりました。
このエンジンは、現行「シビック・タイプR」にも搭載の排気量2.0L 直列4気筒VTECターボエンジンで、最高出力320ps、最大トルク400Nmを発揮するもので、クローズドコースレース用としては十分に満足できる個体ではないかと思いますね。

ただ、この特別なエンジンを購入するためには、Honda Racing Lineプログラムの正規会員に入っていることが前提条件となっており、更にはホンダのレーシングカーを所有していること、最低でも2度以上のレースに参加していて、何かしらの結果を持っていなければ購入することができないため、意外と購入条件は厳しい模様。

また、同社は今回のクレートエンジンの発表に加えて、Baja Ridgeline Concept Truckを発表する計画を明らかとしており、「Baja 1000」の50周年を記念して設計されたこのトラックは、Honda Performance Development HR35TTの排気量3.5L V型6気筒エンジンを搭載し、ホワイトとレッドのボディカラーを特徴として、今年の後半には「Baja 1000」にてジョニー・キャンベル氏を率いてレースに参加するとのことです。

関連記事③:今度はダッジがヘルキャット仕様のV8エンジンのみを約230万円にて販売。おまけに3年間の保証付だ

先日、ホンダの新型「シビック・タイプR」専用クレートエンジンのみが約78万円にて販売されることを発表した、という記事を公開しましたが、今度はアメリカの自動車メーカであるダッジが、現在開催中のSEMAショー2017にて、ヘルキャット仕様クレートエンジンキットを約230万円にて販売することを発表。

今回ダッジが発表したヘルキャット仕様のクレートエンジンは、排気量6.2L V型8気筒スーパーチャージャーを備えるマッスルエンジンで、アメ車はもちろん国産車から欧州車まで幅広い個体にエンジンスワップすることが可能。

今回、このエンジンの販売に関して、FCAのMopar部品・サービス部門責任者であるPietro Gorlier氏は「これまでスーパーチャージャー付でおまけに最高出力707psを発揮するクレートエンジンのみを提供することはありませんでした。私たちは、熱狂的なファンのために今回のようなソリューションを提供することができることを誇りに思っています」とコメントしており、マッスルエンジンがアメ車オーナーのみならず様々なユーザーにとってニーズのある個体であることを確認。

今回、OEM品質によって管理されるヘルキャット仕様クレートエンジンキットは、パワートレイン制御モジュール、配電センター、エンジン配線、シャシーハーネスが含まれた、アクセルペダルやグラウンドジャンパー、O2センサ、充電空気温度センサー、燃料ポンプモジュールも標準装備となっています。

しかも、FCAは今回のクレートエンジンに関して3年間の保証も標準にて付けており、おまけに厳しい購入条件も全く無いため、間違いなく買いの一台ではないかと思いますね。
※以前の記事にて公開したホンダの「シビック・タイプR」のクレートエンジンを購入するためには、Honda Racing Lineプログラムの正規会員に入っていることが前提条件となっており、更にはホンダのレーシングカーを所有していること、最低でも2度以上のレースに参加していて、何かしらの結果を持っていなければ購入することができない、という厳しい条件が課せられていました。

関連記事④:ブガッティが「シロン」専用の1/4スケールとなるW16気筒クワッドターボエンジンを販売。価格は約120万円也

フランスのハイパーカーメーカであるブガッティが、世界限定500台のみ製造する「シロン」専用の排気量8.0L W16気筒クワッドターボの1/4スケールサイズとなるアマルガム芸術作品が約120万円にて販売中。
この個体は、実際に車のエンジンに搭載することは不可能であくまでもコレクターズエディションとして販売されるアクセサリとなりますが、それでもやはり約120万円という高額(軽自動車一台が購入できてしまう)。

サイズ感としては1/4スケールのため全長457.2mm×全高228.6mmとそこそこに大き目。
ただ、この個体を設計するには約2,500時間(約100日)かかり、パーツの数は1,040個、そしてあまりにも小さすぎるパーツの集合体であるため、組立てが完了(もちろん手作業)するのに約220時間(約10日)かかるのだとか。

品質面においては、ブガッティブランドのため特に問題なし。
恐らく販売の対象となるのは、「シロン」を購入したオーナーのみではないかと考えられますが、こちらに関しては特に厳しい規定はないため、もしかすると一般ユーザでも購入ができるのかもしれません。