【希少モデル】右ハンドル仕様のフェラーリ「330 GT 2+2クーペ・シリーズ1」がオークションに登場

2020-05-26

シルバーストーンオークションにて、何とも珍しい右ハンドル仕様の1965年式・フェラーリ「330 GT 2+2・シリーズ1」が出品されることに。
この個体は、「330アメリカ」を先代に持つ後継モデルで、「400SAシリーズ」より派生した新型4.0Lティーポ209型のV型12気筒エンジンという大排気量エンジンを登載し、「400SA」よりも長いエンジンブロックを特徴に持つピニンファリーナデザインで、シリーズ1とシリーズ2合わせて1,000台のみ生産(振分けは不明)された個体となります。


今回オークションに出品される個体は、シリーズ1という1963年から1965年に製造されたファーストモデルで、特徴としてはフロントヘッドライトが4灯式になっているということ。後の1965年から1967年に製造されたシリーズ2では2灯式へと変更されています。
ボディカラーはGrigio Argentoというグレー系で、上記の通り排気量4.0L V型12気筒エンジン搭載し、最高出力304hpを発揮します。

しかも、今回のこの個体の大きな特徴というのが、右ハンドル仕様ということ。
「330 GT 2+2・シリーズ1」で、右ハンドル仕様が市場に出回るのは非常に稀であるとして、しかも車体コンディションも良好であるというところを見ると、かなりのプレミア価値が付くのではないかと予想されます。

インテリアはオールブラックのPelle Nera Franzilレザーを採用しており、上質な本革を採用しています。
予想落札価格は不明ではありますが、約2,000万円程ではないかと推測。
ちなみに、フェラーリ「330 GT 2+2」は、あの世界的に有名なグループであるビートルズのメンバーで、シンガーソングライターでもあったジョン・レノン氏が初めて購入した一台目のクルマとしても有名ですね(ジョン・レノン氏は25歳で免許を取得)。

Reference:autoevolution

ジョン・レノン氏はこんなクルマにも乗っていた!
関連記事:ジョン・レノン氏が所有していたカラフルなロールスロイス「ファントムⅤ」がロンドンにて展示(2017/7/15投稿)

ロールスロイスは、ビートルズのメンバーであったジョン・レノン氏が所有していた「ファントムⅤ」を、ビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ」発表50周年を記念して、ボナムズにて一般公開することとなりました。
「ファントムⅤ」は、ロールスロイス史上最も有名な一台であり、現在世界各国の美術館やイベント等で公開。
以前は、カナダのロイヤル・ブリティッシュ・コロンビア美術館にて公開されていました。

ちなみに、「ファントムⅤ」は1965年6月3日に納車されたもので、この日にジョン・レノン氏は、「世界でもかなり変わった億万長者になりたい」と語り、かなり個性的なカスタマイズを行うこととなります。

ボディには、イエローのカラーをベースに、あらゆる個所に花柄のペイントを散りばめることで、かなり個性的かつ派手なデザインへと変貌。

内装においては、縦置きのレコードプレーヤーや、カスタムサウンドシステムを備え、更に後席用のシートを取り外し、ダブルベッドとテレビ、冷蔵庫、電話を設置するという、まるでキャンピングカーのようなインテリアを実現。
ある意味、ここからキャンピングカーというジャンルの個体が登場した、という説もあります。

ジョン・レノン氏は、これだけカスタムした個体を、1969年まで定期的に使用し、その後アメリカへ。
ローリング・ストーンズやボブ・ディラン、ムーディー・ブルースといった名だたるロックスターの送迎用として貸し出されることに。

様々なロックスターへと繋がれた「ファントムⅤ」は、最終的に億万長者であるジム・パティション氏によって、1977年にロイヤルブリティッシュコロンビア博物館寄与されることとなりました。