クーペよりも軽いパガーニ「ウアイラ・ロードスター」。ルーフはダイネーゼと共同開発していた模様
明後日のスイス・ジュネーブモーターショー2018にて出展予定となっているパガーニ「ウアイラ」のオープンモデルとなる「ウアイラ・ロードスター」。
世界限定100台のみ販売された特別なモデルで、本来であれば、ロードスターやコンバーチブルモデルといったオープンタイプは、クーペに比べて”重くなる”傾向にあるも、同車にはそれが当てはまらず反対に”軽く”なるという不思議(100台全て完売)。
っというのも、「ウアイラ・ロードスター」には高剛性のカーボン・チタン性モノコックが採用されていて、更には25%も軽量化された「Hiforge」アルミ・サスペンションを採用したことにより、車体重量がクーペの1,350kg→1,280kgへと70kgも軽量化されました。
ただ、こうした軽量化仕様のルーフにするには、自動開閉式ではなく手動脱着式にする必要とのことで、オプションによってルーフ材質を”ハード”ないしは”ソフト”に設定することも可能となっています。
ちなみに、「ウアイラ・ロードスター」では、カーボンファイバとガラスにて作られたハードトップと、ファブリック製のソフトトップから選択が可能となっていますが、ソフトトップルーフは、オートバイのハイエンドギア製造で有名なイタリアメーカのダイネーゼとで共同開発した特別なルーフとなります。
このソフトトップルーフは、”革新的で洗練されたルーフ”らしく、パガーニによって考案された高弾性率炭素繊維を使用し、ダイネーゼのデザイナーによって作成された布地を伸ばすためのアルミニウムとチタンのビレットジョイントによって組合わせられ、これまでにないソフトトップルーフが誕生。
形状的にはかなり複雑に見えますが、ダイネーゼのR&D部門によると、パガーニが開発した特殊なカーボンに並んで耐久性と柔軟性が加わった完璧な布地になったと説明。布を折り紙のようにたためられても、跡が残らないような領域で折られているのだとか(跡が残るか残らないかの領域まで開発されたルーフというのは結構珍しいかも?)。
そのため、常に新品に近い状態で使用が可能とのこと。
パワートレインにおいては、「ウアイラ」と同様にAMG製の排気量6.0L V型12気筒ツインターボチャージャーエンジンを採用し、最高出力764ps、最大トルク1,000Nmを発揮。
オープンモデルからは、ツインターボチャージャーのスロットルレスポンスが改善され、更にはドライサンプ潤滑システムも採用。
トランスミッションはX-Trac社製7速DCTを搭載し、旧世代テクノロジーとなるシングルクラッチ。これを採用した理由としては、デュアルクラッチ式よりも40%も軽量化されていることがほとんどなのだと言われています。
関連記事:パガーニ「ウアイラ・ロードスター」が遂にアンヴェール。ドアはまさかの横開きだった件【動画有】(2017/3/7投稿)
Reference:CARSCOOPS