ロードカーだけではない。ランボルギーニが300台目のレーシングモデル「ウラカン」を生産

2020-05-26

ランボルギーニ・スクアドラ・コルセが、2015年より生産をスタートした「ウラカン」のレーシングモデルを累計300台生産しました。
ランボルギーニのスクアドラ・コルセは、同社モータースポーツ部門に所属し、FIA-GT3レギュレーションに合致した「ウラカンGT3」を始め、「ウラカン・スーパートロフェオ」、そして以前発表されたばかりの「ウラカン・スーパートロフェオEVO」を製造しています(過去には「ディアブロ」や「ガヤルド」、「ムルシエラゴ」等のレーシングモデルも製造)。


特に、スーパートロフェオマシンは、ヨーロッパやアジア、北米等で2015年から180台製造し、更なるハイパフォーマンスモデルのスーパートロフェオEVOも、年内に70台製造される予定となっています。

ランボルギーニは、2017年の主要ロードカーモデル「ウラカン」や「アヴェンタドール」の年間売上げを7年連続の過去最高記録となる3,815台に更新しましたが、スクアドラ・コルセの「ウラカン」のレーシングモデルが約3年間で300台を製造するというのも、メーカの成長を意味する重要な数値であり、モータースポーツに携わるユーザーからの熱い信頼を得た結果である、とランボルギーニCEOのステファノ・ドメニカリ氏はコメント。

ちなみに、「ウラカンGT3/スーパートロフェオ/スーパートロフェオEVO」は、ロードモデルの「ウラカン」と同じイタリア・エマリア・ロマーニャ州のサンタ―方・ボロネーゼ工場にて製造されています。

Reference:autoevolution

関連記事:ランボルギーニの最新レーシングモデル「ウラカン・スーパートロフェオEVO」を発表。価格は2,820万円から(2017/9/21投稿)

ランボルギーニのモータースポーツ部門である「ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ」のシンボルマークであるトリコロールファイティングブルを描く最強のチーム「THE EMPEROR Racing」が、昨日ランボルギーニのレーシングモデル「ウラカン」のティーザー映像を公開しましたが、本日、正式に「ウラカン・スーパートロフェオEVO」という名称にて発表しました。
この個体は、全体の空力効率を向上させながら、以前のモデルと同等以上のダウンフォースを維持することを目的に、様々な改良を加えながらも空力パッケージを採用。

同社は、前モデルとなる「ウラカン・スーパートロフェオ」を超えることを目標に、ダラーラ・エンジニアリング社と共同開発し、抗力を低減しながら安定性を向上させる新たなカーボンファイバーボディキットを開発。

その他には、フロントスプリッターやフラットフロア、リヤディフューザーを覗き、全てのコンポーネントが”完全に再設計”されており、ランボルギーニの新たなる可能性を生み出すための改良が積み重なった「ほぼ最新モデル」といっても良さそうですね。

なお、「ウラカン・スーパートロフェオEVO」は、上記の改良とルーフハッチの追加により、前モデルよりも”耐性が8%低下”しているも、モンツァサーキットでのラップタイムは1分43.3秒を記録しており、前モデルよりも1.5秒速い結果となっています。

パワートレインは、排気量5.2L V型10気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力はスーパートロフェオと変わらずの620psを発揮。
駆動方式は後輪駆動で、トランスミッションは6速シーケンシャルシフトトランスミッションを接続。
最高時速は280km/hにて電子的にトップスピードを制限しています。

なお、「ウラカン・スーパートロフェオEVO」は、来年春に開催するランボルギーニ・スーパートロフェオ・シリーズに出場予定で、それ以外にもグランツーリスモ・チャンピオンシップにてエンデュランス・レースとGTカップカテゴリーの両方にも参戦するとのこと。

価格については、本国だと2,820万円から、アメリカは3,540万円からとなっており、現行の「ウラカン・スーパートロフェオ」を所有しているオーナーについては、新たな空力パッケージが購入できるオプションを設けているとのことです。

【Lamborghini Huracán Super Trofeo EVO: Official Video】