一体どうした?ポルシェ「911 GT3」のエンジン保証を10年/走行距離20万kmに延長

2020-05-27

ポルシェのハイパフォーマンスモデル「911(991.1) GT3」の一般保証について、これまでは新車購入後4年又は10万kmのいずれか早い方という形にて保証してきましたが、今回より新たに新車購入後10年又は走行距離20万kmのいずれかの早い方を保証するシステムに変更(延長)することに。

Rennlistの記事によりますと、ポルシェ役員が「まずはこのキャンペーンをアメリカからスタートし、その後全ての市場に出回っている「991.1 GT3」のエンジンを保証する」とコメントしたとのこと。もちろん、この保証においては、新規で購入したオーナーも含めてエンジンに何かしらの不具合(高い回転数での失火やエンジンランプの点滅等)が生じた場合は、部品を改訂し新しいエンジンに交換することも含まれています。


「911 GT3」は、2014年2月末より起きた大規模エンジンの損傷と車両火災リコールが発生して以来、2014年モデルの「911 GT3」(785台)は相当に危険であるというイメージがもたれてしまったというちょっとした黒歴史がありました。

そのため、「911 GT3」をオーダーしていたユーザが次から次へとキャンセルしていったという話も聞いたことがあり、一時は大きな信頼低下もあって、信頼回復に努めるために相当な経営難に陥ったという記憶も。

もちろん、2014年以降に生産されている個体においては、改良に改良を重ねたエンジン(100%安心できるわけではない)が搭載されているとのことですが、ポルシェとしては新旧関わらず、今回のモデルにおいてのキャンペーンを積極的に活動していくとのこと。

Reference:CARSCOOPS