ランボルギーニが明言「我々は自律走行車を作らない。作ってしまったらこのブランドは終わりだ」

2020-05-26

ランボルギーニは先日、新型オープンモデルとなる「アヴェンタドールS・ロードスター」を発表し、今後は新型SUV「ウルス」や新たなるハイエンドモデル等の発表を予定しており、益々スーパーカーブランドとしての価値が高まりつつあります。
そんな中、近年の自動車業界においては自律走行車市場が少しずつ拡大してきており、テスラやアウディ等の有名ブランドもハイレベルな技術を公開し、導入するようになってきました。

この自律走行車市場について、ランボルギーニの研究開発部門の責任者であるMaurizio Reggiani氏は、デジタル・トレンドのインタビューにおいて、「今後、ランボルギーニが自律走行車両を導入する計画はない」と語っており、同社の企業理念に基づき、今後生産する可能性があるものとしてEVスーパーカーまでに留めようとしていることがわかりました。


また、以前開催されたドイツ・フランクフルトモーターショー2017においても、同氏は「ランボルギーニは走ることの喜びや、スーパーカーを操作することの楽しさを味わっていただくために車を作っている。もし、我々が自律走行型車両を開発してしまったら、そのときはランボルギーニブランドとしての価値は無くなり、走ることの喜びを感じられなくなってしまう」とコメントしており、ランボルギーニとしてはもちろん、スーパーカーとしての存在価値やその立ち位置を代弁。

これはランボルギーニだけでなく、フェラーリやマクラーレン、アストンマーティンといったスーパーカーブランド全てに言えることだとは思いますが、全ての車両が自律走行型に移行することが望ましいとは思わず(決して自律走行車やその技術を否定しているわけではない)、車を購入するユーザには、その車を購入する理由があると思われ、その中にはもちろん「走りを楽しみたい」というユーザも多数存在していると思います。

もちろん、車を運転したくて免許を取得する人も大勢いるわけで、仮にスーパーカーに運転できる機会があったとして、ハンドルを握らずに、ましてや自身の感情に即してアクセルが踏まれることなく走行するというのは、スーパーカーにはあるまじきことだと考えており、自律走行技術がスーパーカー市場に参入することはある意味”タブー”であってほしいと望む自分がいたりします。

Reference:motor1.com