アストンマーティンのトラック専用モデル「ヴァルキリーAMR Pro」が公開。F1やLMP1にも匹敵するスペック
アストンマーティンのハイパーカーモデルでありながら、価格は驚異の約4.5億円と超高額モデルとなる「ヴァルキリー」のトラックモデルの予想レンダリング画像(非公式)が公開されましたが、今回はアストンマーティンから公式的なレンダリング画像が公開されました。
今回公開されている画像は「ヴァルキリーAMR Pro」と呼ばれるもので、”AMR”とは「Aston Martin Racing」を意味しています。
この個体は、アストンマーティンとレッドブルレーシングのテクニカルパートナーシップによる成果として共同開発されるもので、2020年にリリースする計画が進められており、究極のパフォーマンスを表現した一台であるとのこと。
レッドブルレーシングフォーミュラ1チームが行った試合に基づき、数多くのフィードバックを行ったこの個体のスペックは、「ヴァルキリー」と同様に排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力やトルクについては更なるパワーアップが見込まれ、同車はF1やLMP1レースカーに匹敵する性能を有しているとのこと。
最高時速は402km/hにまで到達し、コーナリング時の最大重力加速は3.3G、ブレーキング時は3.5Gと驚異的な力を発揮するとのこと。ちなみに生産台数は僅か25台のみとなっています。
今回のレンダリング画像では確認できないものの、ヘッドライトについては、F1のコンポーネントの純粋な機能からインスピレーションを受け、アルミフレームにロービームとハイビームが含まれているとのことで、同社が市販する最も軽量なヘッドライトよりも更に40%程軽い等、極限まで軽量化が図られています。
なお、レッドブルテクノロジーのAdrian Newey CEOは以下のようにコメントしています。
「ヴァルキリーの真のロードカーとして機能することが非常に重要である。しかし、トラック専用のヴァルキリーAMR Proでは、このような譲歩をしない極端な進化を作りだします。空力性能やシャシー、パワートレイン、重さなど、AMRのあらゆる側面が共有されますが、パフォーマンスのエンベロープを大幅に拡張するに最適化されています。これは、以前の2シータクローズドルーフカーを大幅に上回るレベルのトラック性能を提供します。」
Reference:Zero 2 Turbo