約3億円のケーニグセグ「レゲーラ」がボッコボコにされるクラッシュテスト動画が公開に【動画有】

2020-05-26

ケーニグセグ初のPHVモデル「レゲーラ」。
フェラーリ「ラ・フェラーリ(アペルタ)」やマクラーレン「P1」といったハイブリッドモデルの中でも後発のモデルとなるわけですが、やはり特筆すべきなのはそのパワーで、排気量5.0L 自社製V型8気筒ツインターボを搭載し、最高出力1,100psを発揮。
更に約700ps分の電気モータ(3基)が使用されることで、システム総出力が1,500ps、最大トルク2,000Nmを発揮し、0-100km/hの加速時間は2.7秒というとんでもないモデルとなります(おまけにハイブリッドモデルなので、日本で購入すればエコカー減税の対象という不思議。実際に「ラ・フェラーリ」もエコカー減税の対象になっています)。
台数としては、世界限定80台のみ生産で、価格は約2.9億円。
「レゲーラ」は既に完売状態となっていますが、現時点では既に納期が約3.5年となっているため、東京オリンピック開催の都市となる2020年には何とか生産が完了するといったところ(年間25台の生産を計画)。


そんな超希少モデルでありながら、ぶっ飛んだ価格帯を持つ「レゲーラ」の公式クラッシュテスト動画が公開されているわけですが、これがあまりにも強烈で、動画の途中ではケーニグセグ社員がハンマーでフロントボディを叩きつけるという暴力行為に走ります。

一通りのクラッシュテストをクリアしたら、お次は段差をおもいっきり乗り上げてみましょう。
腹下ガリっと擦り上げても関係ありません。ちなみにこのテストの最大の注目は「レゲーラ」のシャシー(アルミハニカム構造式カーボンファイバのハイブリッドタイプを搭載のため、高強度且つ軽量)と電気モータの損傷具合を見ているとのことで、過激にダメージを与えても走行性能には全く影響しないというモノ。
特に、「レゲーラ」の電気モータは、トルクベクタリングや回生ブレーキ、ドライバーからの急激なスロットルオン、リバースギア時、エネルギー変換時等に内燃エンジンからのエネルギーを補完する機能を持ち、それらのモータがアンダーパネル内に存在するため、それらをプロテクトするだけの強度があるかをチェック。

クラッシュテストだけに一体どれだけ(数十億円の?)の「レゲーラ」を破壊しているかは不明ですが、今回公開されている動画はクラッシュテストを実施する上では基本となるものばかり。
ちなみに、自動車事故対策機構が定める自動車の衝突安全性試験の概要としては以下の通り。

○フルラップ前面衝突試験・・・衝突した場合を想定し、乗車中の人のけがを軽減する構造・装置を持っているかを確認するための試験。現実の事故に近いものであること、データの信頼性が高いことなどが求められます。

○オフセット前面衝突試験・・・運転席と後部座席にダミーを載せた試験車を、時速64kmでアルミハニカムに運転席側を一部(オーバーラップ率40%)を前面衝突させる試験。平成21年度から新規導入した試験でもあります。

○側面衝突試験・・・自動車の衝突事故における乗員傷害のうち、前面衝突に続き傷害程度の大きな衝突形態として側面衝突があります。原則、運転席にダミーを載せた静止状態の試験車の運転席側に、質量950kgの台車を時速55kmで衝突させるというもの。

○後面衝突頚部保護性能試験・・・自動車の衝突事故における乗員傷害のうち、後面からの衝突が乗車中の事故形態の中で最も多く、その傷害のほとんどは頚部の傷害となっています。この試験では、後面衝突を再現できる試験機を用いて衝突された際に発生する衝撃(速度変化、波形等)をダミーを乗せた運転席又は助手席用シートに与えるというもの。

THANK YOU FOR 1 MILLON FOLLOWERS! Thats SMASHING! 🔥

Koenigseggさん(@koenigseggautomotive)がシェアした投稿 –


【「レゲーラ」関連記事】
エアロパッケージ装着のケーニグセグ「レゲーラ」のエンジンサウンドを動画にて。PHVとは思えないエンジンサウンドは格別【動画有】
ケーニグセグが本気だ。最強PHVモデル「レゲーラ」にてニュル最速記録を狙う【動画有】
ケーニグセグ「アゲーラRS」が0-400-0km/hにて更に記録更新。「レゲーラ」は更に上を行く模様【動画有】
エアロパッケージを装着したケーニグセグ「レゲーラ」を大量画像にて公開【動画有】
ケーニグセグ「レゲーラ」に専用エアロパッケージを装着。かなりド派手なデザインに
納期3.5年ぐらい?ケーニグセグのハイブリッドモデル「レゲーラ」が完売に

Reference:autoevolution