BMW「X2」見てきた。「X1」よりもコンパクトでスポーティ、スタイリングはクーペ・ハッチバック風【エクステリア編】

2020-05-26

さて、4月より発売開始となったBMWのコンパクトクロスオーバー「X2」を早速拝見。
これまでBMWがラインナップしてきたクロスオーバーの中でも、圧倒的な個性と、”クロスオーバーと思わせない”ワイド&ローなスポーツスタイルを新たに作りだした最新カテゴリのモデルといえそうです。

ちなみに、今回展示車を拝見させていただいたのは、福井県では唯一の店舗となるBMW Fukuiさん。
4月に発表されてから、約1か月のスパンが空いてしまいましたが、BMW Fukuiさんでは数多くのお客さん(BMWオーナーはもちろん、新規客まで)で賑わっていました。

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さて、早速新型モデル「X2」を確認していきましょう。
今回展示されていた個体は、スポーツモデルとなる「X2 xDrive20i M Sport X」。
ボディカラーは、新色となる”ガルバニック・ゴールド”で、Mシリーズの”オースティン・イエロー”とは異なる輝きを加えた上品な色合い。
近年の欧州・国産モデルにおいては、イエローやゴールドといった明るめ且つ美しいカラーがトレンドになっていて、最近で言えばフォルクスワーゲンのフラッグシップセダン「アルテオン」の”ターメリックイエローメタリック”やトヨタ「C-HR」のイエロー等、主要モデルや販売台数が増えると見込んだモデルに対して、積極的とも言えるカラーを採用しているのも各メーカの働きにもなっています。

「X2 xDrive20i M Sport X」の主要緒元は以下の通り。

【主要緒元】
全長4,375mm×全幅1,825mm×全高1,535mm
ホイールベース:2,670mm
トランクルーム:470L(後席折りたたみ時1,355L)
エンジン:排気量2.0L 直列4気筒DOHCターボエンジン
最高出力/最大トルク:192ps/280Nm
駆動方式:四輪駆動(AWD)

まず、フロントを拝見してみて直感的に感じたのは「とにかく低くて幅広い」ということ。
このサイズ感は、競合モデルとされるアウディ「Q2」の全長より+175mm長く、全幅は+30mm幅広、その代り全高は-5mmとなりますが、その”わずかな5mmが高い”と印象を感じさせない程に低く感じました(個人的に低いと感じていたマツダ「CX-3」でさえも全高1,550mmもある)。

プラットフォームは、エントリーモデルの「X1」と同じものを流用しているため、ホイールベースは全く同じなのですが、「X1」の方が全長+80mm長く、全幅は-5mm狭く、全高は+65mm高いため、よりスポーティなスタイルを意識したのが「X2」となります。

BMWのラインナップにおいては、「奇数」と「偶数」のモデルに分けられるのですが、奇数は”実用性”に重点を置き、偶数は”デザイン性”に重点を置いているため、ここに差別化が図られています。

フロントヘッドライトは標準にてLEDが搭載され、C形状のデイタイムランニングライトももちろん標準装備。
ライトのハウジングが新たなデザインへと一新され、より鋭く、ライトを大きく見せるためにハウジング自体をコンパクトにしているところも隠れた工夫になっていますね。

BMWのシンボルともいえるキドニーグリルにはブラックペイント処理が施されて、グリルフレーム周りはメッキ加飾により高級感を演出しています。
そして、M Sport Xモデル特有ともいえるのこの”フローズン・グレー”のフロントエプロンですが、これがまた何とも独特の味を醸し出しています。
近くで見たら樹脂であることは明確なのですが、遠目から見たときのマットシルバー感と個性的なガルバニック・ゴールドとの相性が抜群でスポーティ、これぞまさにデザイン性を重視した「X2」の大きな特徴ではないかと思います。

フローズン・グレーの樹脂パーツはフロントだけでなく、サイドスカートやホイールアーチ、リヤエプロンにも設けられ、更にはサイドスカートからホイールアーチにかけて、全て後ろ上がりとなるように設けられているのも秀逸。
これにより、スタイリッシュさが向上するだけでなく、クーペデザイン特有のロースタイルを演出することができます。

リヤデザインを確認していきましょう。
真っ先に注目したいのがリヤテールのハウジング。
これまでのBMWのリヤテールハウジングは、段差を設けた”L字形状”のハウジングが常でしたが、「X2」ではその段差と”L字形状”を完全に取っ払い、釣り上げ式にすることで引き締め感と全く新しいデザイン性を生成することに成功していますね。これはかなり大きなインパクトがありました。

こちらはリヤスポイラー。
フラット式ではなく、センターにちょっとした段差が設けられています。

こちらはアンテナ用シャークフィン。
従来のシャークフィンよりも非常に低くなっていますが、これは街中を走行することを想定してデザインしているとのことで、特に都会での立駐や天井の低いところでの駐車の際には、気を使わないで停められるといったメリットがあります。
ただ、こういったところにもBMWの新たなデザイン言語が組み込まれているということを考えると、本当に細部までこだわってるんだなぁと感心するところでした。

マフラにも注目してみると、リヤエプロンのアーチモールにフィットした大口径テールパイプで、両サイド2本だしとなっています。
このマフラ直径が何とも大きく、営業さん曰く「X6」と同じ直径とのこと。

ドアの持ち手表面には、アーチ状の凹みが設けられ、人差し指から小指を奥にはわせながら、親指は凹みの部分にフィットするように設計しているところもグッド。

こちらはオプションの20インチMライトアロイホイール。
ダブルスポークタイプでフロント・リヤ共通の225/40タイヤを装着しています(ってか扁平率ひっく!)

こちらはサイドピラーに新たに施されたBMWエンブレム。
往年のホフマイスター・キンクが「X2」の個性を大きく主張させていますね(これはかなり特別感がある!)。

これは最後の最後に気付いたのですが、サイドミラーにはステーが延長され、よりワイドさを強調させていますね。
もちろんこれは視認性を向上させているのですが、正面から見たときのワイド感がより際立つようになっています。

トータル的に新たな個性を引き出してきたデザイン重視のBMW「X2」のエクステリア。
見る角度によってはクロスオーバースタイルというよりも、クーペスタイルのハッチバックといった印象で、しかしそれでいて実用性にも富んだ新しい一台だと感じました。

↓↓↓今回訪問させていただいたBMW Fukuiさんの住所はコチラ↓↓↓