ガムボール3000(GUMBALL3000)に登場したイエローの個体の正体は?実はフェラーリ「F430」がベースだった件

2020-05-26

ガムボール3000に登場したこの車。一体何?

さて、当ブログのガムボール3000に関する記事で大きな話題を呼んだ上の個体。
きっかけは、以下の関連記事にあるサムネイル画像を見たことで「この車は一体何?」「フェラーリ・セルジオじゃないの?」「どのメーカ?」と色々な疑問が投げかけられていて、当ブログにも複数の問い合わせが来ていたため、今回はこのイエローの個体について簡単にご紹介していきたいと思います。

▽▼▽話題となった記事▽▼▽


フェラーリベースのハイパフォーマンス・プロトタイプモデル

今回話題となった個体は、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンのメーカには属さない、イタリア・ボローニャにあるレーシングドライバのエネア・カソーニ(Enea Casoni)氏を由来としたE.C.「オンリーワンP8」と呼ばれるプロトタイプモデルとなります。

上記より、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンには属さないと書きましたが、厳密にはフェラーリ「F430」のプラットフォームをベースにしたモデルで、1970年代のレーシングカーをモチーフにした、当時レトロと現代を融合させたスーパースポーツモデルとなります。

サイズとしては、全長4,570mm×全幅2,030mm×1,100mmと非常にワイド&ローで、アルミニウムとカーボンファイバを組合わせたハイブリッドボディを採用。
ドア開閉は、メルセデスベンツ「AMG SLS/300SL」にも採用のガルウィング・ドアとクリアなエンジンカバーが特徴です。

エンジン出力は600馬力のモンスター

搭載エンジンは不明ですが、車体重量は1,200kgと比較的軽く(「F430」は1,349kg)、トランスミッションは6速MT、最高出力は600ps/8,750rpmであったことから高回転型・自然吸気エンジンの可能性が高そうですね。

機能性においては、フロントバンパーが最大60mm持ちあがるリフトアップシステムを搭載し、フロント・リヤにはグロスブラック処理の19インチアロイホイールを装着しています。
かなり明確なインテリアの画像はありませんが、車両が燃えたときのことを考慮して消火器が設けられています。
なお、エンジンはキーレスタイプのプッシュスタート式で、空調などの機能も備わっています。

これはガルウィング・ドアと前後のカウルをオープンにした状態での「オンリーワンP8」。
この画像を見て「パガーニ・ウアイラみたい!」と思った人も多いはず。

ちなみにこの個体、ガムボール3000のイギリス&イタリアツアーでは走行していたものの、日本では一切走行していません。
詳細は不明ですが、大阪・関西国際空港の通関にて引っかかって通れなかったか、もともとイタリア・ボローニャまでのラリーツアーで終わっていたのかもしれませんね。

The P8 has lifted.

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Reference:motor1.com