アウディの電気自動車「e-tron」が世界初公開。価格は約830万円から、アメリカではファーストエディションが999台のみ販売
遂に「e-tron」が世界初公開
アウディより来年発売予定となっているオールエレクトリックSUVモデルの「e-tron」が遂に世界初公開されました。
今回発表された個体は、以前に同じオールエレクトリックスーパースポーツ「R8 e-tron」を販売して見事に失敗したモデルのリベンジ版のようなもの(と勝手に推測してみる)で、競合モデルとしては先日発表されたばかりのメルセデスベンツ「EQCクラス」やテスラ「モデルX」といったオールエレクトリックSUV／クロスオーバーが対象となります。
「e-tron」は「Q7」以下のサイズ感で快適性は良好
今回発表された「e-tron」は、全長4,900mm×全幅1,930mm×全高1,666mmと非常に大柄でフルサイズSUVの「Q7」よりも少しだけコンパクト(「Q7」は全長5,070mm×全幅1,970mm×全高 1,735mm)。
アウディ曰く、大人5人が快適に過ごせるように最大限のスペースを確保したとのこと。
そして、アウディの今回の目玉ともいえる特別システムと言えば、サイドミラーレスタイプのヴァーチャルミラー。
これは、車両のドアパネルのステーに搭載したライブカメラによって、後方視界を撮影し、その撮影した映像をリアルタイムにて内ドアパネルに内蔵されたディスプレイにて映し出す画期的なシステムとなります(本来であれば、市販車両初として「e-tron」が発表する予定でしたが、レクサス「ES」にその座を奪われてしまいました)。
走行中に充電することで航続距離を延長
「e-tron」は、大容量の95kWhバッテリパック(業界初)と2つの非同期式モータを採用することで、(非公式ながら)0-100km/hの加速時間は5.5秒、最高時速200km/hにまで到達する力強い走りを提供する予定となっています。
今回アウディは、新技術としてドライバがアクセルを離し、ブレーキペダルを踏み込んだ時の回生エネルギーを利用して、バッテリ回復を行う革新的なシステムを開発(トヨタのハイブリッドシステムのようなアレ)。
この回復システムは、運転条件に応じて最大30％分まで航続可能距離を加味することが可能となります。ちなみに航続可能距離は402kmと日産「リーフ」以上(ここに30％分加味した520km走行できるやんけ！)。
走行モードは7種類準備
駆動方式については、電動四輪駆動を導入し、あらゆる条件にて最適な牽引力を得るために駆動配分をコンマ何秒の世界の中で分配することが可能となります。
更には、高度なトルクベクタリングと、ミリ秒単位にてタイヤスリップを調整する画期的なトラクションコントロールシステムも採用。
アウディは、7つの異なる運転モードが提供されており、コンフォートモードから効率的なモード、そしてスポーティなモードまで様々なモードを準備。
これは、走行速度と車両の走行状況に応じて、サスペンションシステムによって車の乗り心地を調整し、更には最大76mmもの車高調整を行うことが可能となります。
もちろん、長旅を行う際は車高を低くすることで空気抵抗を改善し、その場面に適した走行性能を発揮します。
グレードは3種類、価格は約830万円から。初回限定モデルも
業界初ともいえる95kWh大容量バッテリパックは、高速充電ステーションにて最大150kWhのDC高速充電サポートを行います。これにより、僅か30分で最大80％まで充電が可能となります。
アメリカでは、この充電ステーションを2019年7月までに約500カ所設置する計画です。
なお、このモデルはアメリカでは3種類のグレードから選択が可能で、プレミアムプラスと呼ばれるエントリーモデルに関しては、約830万円からの販売となります。
ここに、ヘッドアップディスプレイやドライバーアシスタンスパッケージ、リヤウィンドウサンシェード、バルコナレザー、フロント助手席用シートメモリといったパッケージングを追加すれば、約900万円からの販売となります。
更に、アウディは初期ロット用として「e-tron SUV First Edition」をアメリカ限定999台のみ販売する予定で、エントリーモデルのプレミアムプラスと中間グレードのプレステージの中間機能が搭載され、ここに特注の21インチアルミホイール、ダイナミックオレンジペイントブレーキキャリパ、インテリア専用ウッドインレイ、ナイトビジョンアシスタントが標準装備されます。
この限定モデルの価格は約950万円からとなります。
【Audi e-tron Electric SUV | The Arrival】
【Audi E-tron in detail (2019)】
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Reference：CARSCOOPS