フェラーリ恐るべし…イタリアの裁判所が超希少モデル「250GTO」を世界で初めて”芸術作品”として認定。これで複製やレプリカモデルの販売が禁止

2020-05-27

~世界初・フェラーリ「250GTO」がクルマではなく芸術作品に~

2018年8月に開催されたオークションにて、約52億円という記録的な落札価格を得たフェラーリ「250GTO」ですが、このモデルがイタリア・ボローニャ商業裁判所の判決により、世界初となる”芸術作品”として認定されました。

これは、フェラーリが車輌のデザインと知的財産権の承認を求めるための請願書の提出により実現したもので、「250GTO」が芸術作品として認められたことで正式に保護され、同車の複製・レプリカモデルの販売・転売が出来なくなりました。


~「250GTO」が保護されることはとてつもない影響を呼びそうだ~

なお、「250GTO」が芸術作品として認められた理由としては、過去数十年間に渡り数々の賞を受賞してきたことが非常に大きく、加えてクルマのボディラインや美的要素のカスマイズ性において同車は非常にユニークな一台であることが決定的であったと言われています。

「250GTO」は、世界で僅か36台しか製造されていませんが、全世界に数多くのレプリカモデルが存在していることは事実で、もっと言ってしまえば、レプリカモデルの方が圧倒的に市場に出回っています。
過去に中古車市場やオークションが販売・転売されてきたモデルに関しても、フェラーリからの訴えにより保護されているため、今後レプリカモデル等が販売していることが確認されれば違法となるのでご注意を。

もちろん、フェラーリの承認無しでコーチビルダーが「250GTO」をベースにしたカスタムモデルを製造・販売することも禁止されることになりますが、以前アレスデザインが開発していることを発表した世界限定10台未満のオマージュモデルも、もしかすると販売禁止となる可能性もあるかもしれませんね。

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Reference:CARSCOOPS