マクラーレン大阪さんにて新型モデル「720S」を見てきました。全てが斬新かつ先進的なスーパーカー

2020-11-14

本日より、マクラーレン大阪さんにて「650S」の後継モデルとなる「720S」の一般展示会が開催。

先日より開催中のスイス・ジュネーブモーターショー2017にて世界初公開され、未だ5日も経っていないにも関わらず、かなりの短期間で各地色んなところにて先行展示会が行われているというのはかなり異例なこと。

それだけ今回のモデルは、相当に力が入ったものであり、マクラーレンが自信を持っているのだと思いますね。

今回の展示車となるホワイトカラーの「720S」も、スタートはイギリスから始まり、ニューヨーク⇒バーレーン⇒日本・マクラーレン東京⇒そして大阪という流れになっています。

昨日、大阪の某ホテル・パーティ会場にてマクラーレンのオーナのみが出席可能な「720S」先行プレビューが開催。

その翌日である本日3月12日(日)~3月16日(木)までマクラーレン大阪さんショールームにて期間限定展示会が開催されている、という流れになります。

ちなみにこの個体のデリバリーは7月からとなっています。


さて、前置きが非常に長くなりましたが、早速現車を確認していきます。

マクラーレン「720S」

まず、パッと見たときの印象としては「攻撃的」の一言。

これまで培ってきたマクラーレンの美しさと攻撃性の中間立ち位置から、とにかく思い切って攻撃的デザインに移行させていくというところにはとにかく感心。

正直、初見ではゼンヴォ「TS1」がチラっと頭をよぎったぐらいでした。

それだけインパクトのあるデザインに仕上がったと思いますね。

さて、今回のデザインで一番気になるのが、このライトの形状です。

しっかりと近寄ってみてみると、アイラインの中間にはデイライト(ポジションライト)、その上部にはヘッドライト、そしてその下はまさかのエアインテークという作り。

少し見にくいかもしれませんが、デイライトの背後は完全に空洞となっており、ライトは完全に独立しているわけですね。

しかも、エアインテークの奥にはオイルクーラーが備わっているという何とも斬新なデザイン。
ちなみにアイラインのブラックはもちろんカーボンファイバー製となっています。

ヘッドライトとデイライトはこんな感じで点灯。

通常ヘッドライトは写真から見て一番右側が点灯するのですが、さらに内側にもLEDヘッドライトが備わっており、ハイビームにすると内側のLEDライトが点灯。

デイライトはシームレスですね。

続いて気になるのがウィンカーですが、これはデイライト部分がウィンカーになります。

しかもこのウィンカーはまさかのシーケンシャル式(流れるウィンカー)となっており、上の写真のように内側から外側にウィンカーが流れる仕様となっています。これはかなりの衝撃でしたね。

シーケンシャルウィンカー(流れるウィンカー)の動画はこちら。

もちろん、リヤランプもシーケンシャル式になっています。

フロントのデザインにおいては、上述の通りかなり攻撃的なデザインとなっている一方、フロントアンダーの形状も、先代の「650S」とは大きく異なっていますね。

ちなみにフロントアンダーのスポイラー部はカーボン製となっています。

フロントボンネットの形状はかなり独特で、恐らく空力抵抗の流れを形状に沿って流れさせるのだろうというイメージだと思いますが、ここまで立体的なフロントボンネットの形状を作り出すのは至難の業だと思われますね。

次に注目するのは、ドアの開き方ですね。

マクラーレン「720S」は、”ディヘドラル・ドア”という開き方で、「ラ・フェラーリ」や昔のトヨタ「セラ」のような、ルーフまでが上に開くというシステムになっています。

この開き方のメリットとしては、やはりルーフまでオープンになるので、身長の高い人でも頭上を気にせずに簡単に乗り入れができるのですね。

しかも、ルーフにもガラスが使用されているため、サンルーフ代わりにもなります。

そのおかげもあってか、ドアを閉めても不思議と開放感があり、車内での圧迫感も無いですね。

ちなみにドアサイドには、サイドインテークが無くなり、その代りドア取っ手のある内部にサイドインテークが隠れるように配置されていますね。

このドアを開けた個所には、隠れたサイドインテーク用の通気口がありますね。

続いて、荷室の容量についてですが、これは意外にも実用面を考慮されていますね。

フロントは荷室容量が150L分収納可能で、深さも意外とありますね。

リヤの荷室も意外と広々。

こちらは210L分収納可能で、「570GT」より拡大し、ある程度の荷物が積めるといった感じです。

続いては足回りですが、こちらもかなりの進化が見られますね。

ホイール(インチ):フロント9J×19、リヤ 11J×19
タイヤ:フロント245/35/R19 893Y(XL)、リヤ305/30/R20 103Y(XL)

と、これまでのマクラーレンの大きな特徴であったタイヤの細さというのもが大きく変更になっていますね。

ホイール・タイヤ共にかなりツライチに調整されており、この辺りは足回りを特に気にする人にとってはかなり進歩されているところではないかと思いますね。

リヤから見る「720S」。

今にも変身しそうな複雑な造形をしていますね。

お尻はこんな感じですね。

今回マクラーレン大阪さんにて、特別にエンジンをかけていただき、エアロブレーキ(ウィング)が出された状態にしていただきました。

エアロブレーキを色んな角度から見てみるとこんな感じ。

併せて動画もアップします。

リヤディフューザーにはカーボンが使用されていますね。

ちなみにエアロブレーキを機能させていないとき、リヤランプが点灯しているときはこんな感じですね。

エンジンルームが点灯するという謎の仕様。

これはこれでかなり良い演出になっていますね。

カーボンベイであったり、マクラーレンのロゴもしっかりと表記されています。

内装もかなりの工夫が施されています。

本革レザーでかなり硬めな印象。シート調整はもちろん電動式。

シートカラーとダッシュボードが同材質の同色となっていますね。

噂のステアリング周りと折り畳み式のメータパネルですね。

エンジン停止状態では、基本的にメータパネルは折りたたまれた状態になっていますね。

ちなみにオープンとクローズ時はこんな感じですね。

アームレスト内には、USB等のコネクト端子口となっていますね。

しっかりとドリンクホルダも準備されており、この辺りのマクラーレンの配慮は素晴らしいと思いますね。

蛇足ではありますが、車高はかなり低いです。
これは仕様です。

ちなみにですが、ご参考までに以下に「720S」のスペックを表記しておきたいと思います。

[スペック・基本仕様]
パワートレイン:排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載(M8 40Tエンジン)
ドライブトレイン:縦置きミドシップエンジン
駆動方式:RWD(後輪駆動)
最高出力・最大トルク:720ps@7,500rpm・770Nm@5,500rpm
トランスミッション:7速デュアルクラッチ式シームレス・シフトギヤボックス
サスペンション:独立型アダプティブ・ダンパー、ダブルウィッシュボーン形式、プロアクティブ・シャシー・コントロールⅡ(PCCⅡ)
ブレーキ:カーボンセラミックディスク(フロント390mm/リヤ380mm)
ホイール(インチ):フロント9J×19、リヤ 11J×19
タイヤ:フロント245/35/R19 893Y(XL)、リヤ305/30/R20 103Y(XL)
全長:4,543mm
全高:1,196mm
全幅(ミラー展開時):2,161mm
全幅(ミラー収納時):2,059mm
全幅(ミラー取外し時):1,930mm
乾燥重量:1,283kg(ちなみに先代の「650S」は1,301kg)

[スペック・パフォーマンス]
加速:
 0-100km/h:2.9秒
 0-200km/h:7.8秒
 0-300km/h:21.4秒
 0-400m:10.3秒
 最高速度:341km/h
 ブレーキング200-0km/h:4.6用/117m
 ブレーキング100-0km/h:2.8秒/29.7m