ベントレー新型バトゥールの「20スピーカーオーディオシステム」のオプション費用は「トヨタ新型ハリアー1台分」。なおメーカーオプション最高額は「約2,900万円」

ベントレーに限らず超高級車メーカーのメーカーオプションの価格設定は規格外のものがばかり

イギリスの高級自動車メーカーでお馴染みとなるベントレーが販売した、究極の2ドアスポーツクーペモデルとなる新型マリナー・バトゥール(Bentley Mulliner Batur)。

2022年8月21日にワールドプレミアされた新世代グランドツアラー(GT)モデルで、パワートレインは排気量6.0L W型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力750ps/最大トルク1,000Nmを発揮する、ベントレーとしては史上最強のスポーツモデルでもあります。

そんなバトゥールにて設定されている”とあるメーカーオプション”が、「車1台分」の超高額オプションとして話題になっています。

一体どのようなオプションなのか?チェックしていきましょう。


そのオプションは「20スピーカーオーディオシステム」で、オプション価格は驚きの25,000ポンド!

新型バトゥールに設定される”とあるメーカーオプション”というのは「20スピーカーオーディオシステム」。

正式なメーカーオプション名は「Naim for Mulliner(ナイム・フォー・マリナー)」というサウンドシステムで、そのオプション費用は驚きの25,000ポンドで、日本円に換算すると約460万円。

つまり、2023年9月時点で販売されている4,538,000円(税込み)のトヨタ新型ハリアー(Toyota New Harrier)Z leather Package[4WD]が購入できる金額となっています。

こちらがメーカーオプションのオーディオスピーカー。

20スピーカーサウンドシステムは、6つのツイーターと、9つのミッドレンジスピーカー、2つのウーファー、2つのアクティブベース・トランスデューサー、そして1つのサブウーファーで構成されます。

ミッドレンジのスピーカーとツイーターには、新しいドライバーが搭載されており、Focalの特許取得済みとなるMコンが搭載されています。

ベントレーは、フォーカルのグランド・ユートピアラインナップから新しいスピーカーを派生させたと説明していますが、そのサウンドシステムを仕上げるにかかった時間が中々に驚き。

ベントレーによると、この新しいサウンドシステムは、フォーカルとNaimによって10,000時間にわたってイノベーションされと説明していて、両社はシステムに対する56の要件と推奨事項を提示。

スピーカーの一体型Mコンにより、ダストキャップなしでも剛性が確保されているとのことですが、果たしてどのようなサウンドを提供してくれるのか気になる所。

ベントレーによると、スピーカーを念頭に置いてバトゥールを設計したそうで、慎重にキャビン全体にスピーカーを配置するように何度もレイアウトを検討したとのこと。

ドアとリアキャビンの周囲をさらに強化することで、サウンドシステムからの歪みを軽減しているそうです。

この「Naim by Mulliner」サウンドシステムについて、ベントレーは「真のオーダーメイド車両を提供するためのサービスの拡張である」と述べていて、同社は近年、自社のマリナーブランドへの関心が高まっており、特殊塗料の需要が2倍に向上し、個人手数料は3倍にまで向上しているとのこと。

2023年初めには、特別なオーダーメイドに関する4つの可能なテーマを提示して、利用可能なカスタマイズオプションをプレビュー。

それぞれがユニークな内装と外装の色の組合せを特徴としていて、素材にコーヒーの副産物や亜麻ベースのオプションなど採用するなど、バトゥールがSDGsに対応するモデルであることも強くアピールしています。

2ページ目:新型バトゥールは世界限定18台のみで既に完売!ベントレーが過去に販売した最高額のメーカーオプション費用は約2,900万円?!