【オーナーが断言】ホンダ新型プレリュード (BF1)は「ラグジュアリークーペ」ではない?600万超えでも不満続出…それでも私が「買って良かった」と思える孤高の価値

実際にプレリュードを所有するオーナーとして、この車を評価するのは中々に難しい

2025年9月に私に納車されて、もうすぐ5か月が経過するホンダ新型プレリュード (Honda New Prelude, BF1)。

冬場はほとんど乗れていないこともあり、更にフロントボンネットに飛来物?による傷も見つかったため、修理のこともあって中々動かせない状況ではあるものの、今回はこの車を実際に所有してみての「思っていること」をまとめていきたいと思います。

っというのも、新型プレリュードは「令和のデートカー」として復活したものの、やはりそのキャラクターとパフォーマンス、そして価格帯とのバランスが中々マッチしていないとして、多くのユーザーからは批判的な意見が見られます。

実際に本モデルを所有する身としても、確かにこの車を評価することは難しいのですが、一方で普段使いしているからこそわかることも多いんですよね。


プレリュードは「スペシャリティクーペ」ではあるものの、「ラグジュアリークーペ」ではない

まずは、プレリュードのキャラクターや方向性について。

この車に関して、YouTubeやSNSでは「価格が600万円超えだから、ラグジュアリークーペに相当する」といったコメントが散見されますが、実際に所有する身からすると、「スペシャリティクーペ」という立ち位置が正しく、決して「ラグジュアリークーペ」ではないと思っています。

ただ、人によって「ラグジュアリークーペの定義」は大きく異なるため、一概には何とも言えないところではあるものの、少なからず実際に所有する身からすると、以下の点で「非ラグジュアリー」だと思っています。

■電動パワーシートが装備されていない

■サンルーフが装備されていない

■ステアリングヒーターが装備されていない

■後輪のバタつきが大きく、特に段差での突き上げは600万円を超える車とは思えないほどに完成度が低い

■助手席に乗っているとき、高速道路にて100km/hを超えるときのシートに伝わってくるときの振動が大きい

■高速道路にて110km/hを超えるときにアクセルに伝わってくる振動が、ステップワゴンやシビックタイプR (FL5)よりも大きい

以上の通りとなります。

上記はあくまでも一部ではあるものの、普段使いしていてすぐ思い浮かぶ内容を挙げてみました。

こうした上記の問題を上手く解決するようなラグジュアリークーペが存在するのであれば、(駆動方式は異なりますが…)最も例に挙げやすいのはレクサスRC300hだと思っています。

プレリュードは「競合を持たない」意味で特別なのかも?

もちろん、プレリュード単体で評価したときは、「完成度は十分高く、上質なクーペだなぁ」と感じる一方で、プレリュードの方向性や競合モデルとの比較として考えたときに、この車が表立って高く評価されるポイントって「無い」んですよね。

決してプレリュードをディスっているわけではなく、あくまでも競合モデルと呼べるモデルが存在した場合、比較したときにこの車のキャラクター/方向性を考えてみたときの評価に限定してなので、その点だけ誤解無いようにしていただきたいのですが、そういった意味で「プレリュードは評価が難しい車」だと思うんです。

これは、前回のブログでも紹介したかと思いますが、プレリュードは「これまでに様々なスポーツカーなどを乗り継いできた方が、”アガリのクルマ”としてだったり、”落ち着いた車”として乗るためのクルマ」だと思っています。

誰かに評価されるわけでもなく、単純にクーペという車を優雅に、しかし燃費も乗り心地もバランスの取れた車が良い、という方のためのクルマなのかもしれません。

その車が、必ずしも「プレリュードじゃなければダメ!」というわけではなく、「選択肢の一つにプレリュードがあれば、それで良い」という感覚で、ホンダもこの車を開発したのではないか?と考えています。

ホンダは「プレリュードという車が一部の人に好いてもらえたら、それだけで良い」と考えているのかも

よくよく考えてみると、排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジン+ハイブリッドシステムを搭載する低燃費な2ドアクーペで、おまけに耐久性や信頼性、そして品質の高い日本車って限りなく少ないと思うんですね。

そこまでスポーティに振り切ったわけでも、後輪駆動[FR]に限定したスポーツカーでもなく、落ち着いて走らせることのできる安定したスポーティカーという、とんでもなく限定的なジャンルに特化したモデルであれば、この車は間違いなく光かがやく車になるとは思いますが、単にその需要が少なく、理解される方が少ないだけと思うんです。

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