ライバルはマツダ「ロードスター/MX-5」。印タタが手ごろなスポーツカー「ラセモ」を開発中止へ

2020-05-27

インドの自動車メーカであるタタが、マツダ「ロードスター/MX-5」に匹敵するスポーツカーをインド市場に投入する計画を中止したことが判明。
今年の3月に開催したジュネーブモーターショー2017にて、タタは”世界で最も手ごろな価格のスポーツカー”をコンセプトに「ラセモ」を発表しましたが、その印象的なデザイン(マクラーレンのようなドアが上に開く”バタフライ・ドア”スタイル等)と性能が高いにも関わらず、タタの収益性が大幅に下がり、プロジェクトが中止になる事態に。


最近、タタの商用車事業が低迷している中で、会長のN Chandrasekaran氏は、「商用車部門は市場シェアの低迷が目立っており、それに合わせて乗用車のパフォーマンスも低迷。新たなモデルとハイパフォーマンスな個体を投入するのは困難」とコメント。

このコメントにより、タタは改めてフレキシブルなアーキテクチャを搭載した「ラセモ」を開発することができなくなり、インドの自動車業界の活性化、併せて電気自動車も?開発するプロジェクトも一時消滅することになったとのこと(「ラセモ」の詳細スペックは以下の関連記事より)。

Reference:CARSCOOPS

関連記事:ジュネーブにて、インド・タタがバタフライ・ドア式の軽量スポーツ「タモ・ラセモ」を発表

先日より先行開催されているスイス・ジュネーブモーターショー2017にて、インドの自動車メーカであるタタが、小型軽量スポーツカーとなる「タモ・ラセモ」を発表。

この個体は、実用性とスポーツ性を兼ね添えるように設計されたとのことで、パワートレインの詳細は明確ではないものの、最高出力192psを発揮するターボチャージド・ガソリンエンジンを搭載し、0-100km/hの加速時間は6.0秒とのこと。

外観を見ていくと、非常にアグレッシブな印象を受け、小型軽量スポーツと聞くとアルファロメオ「4C」やホンダ「S660」をイメージしますが、それらよりも絞られたボディではなく少し「モコッ」とした印象を受けますね。

サイドを確認していくと、ホイールベースはかなり長く、オーバーハングが相当に短いですね。
恐らくエンジンはミドシップ構成ですね。

ドアの開閉は、まさかのバタフライ・ドアで、マクラーレンやBMW「i8」の開き方と同じですね。
横幅はそこまで大きくとらないとは思いますが、実用性というコンセプトを謳っているだけに、やはり駐車場ではサイドスペースを大きく必要とするバタフライ・ドアでは、実用面では少し不都合が出そうですね。