斬新過ぎ。アストンマーティン「ヴァルキリー」の生産枠を転売する猛者が登場、価格にして約4.2億円

2020-05-26

アストンマーティンが新たに販売した世界限定150台のみ生産のハイパーカー「ヴァルキリー」。
以前、この個体が生産・納車していないにも関わらず、ドバイにて既に転売を行ったとしてアストンマーティンCEOのアンディ・パーマ氏が「ヴァルキリーを転売するような顧客には容認せず、予約をキャンセルさせる」と厳しくコメントしていましたが、今回はあまりに斬新過ぎる”転売”を行う猛者が登場。

それは、アストンマーティン「ヴァルキリーの生産枠」を転売するというもので、そもそも「ヴァルキリー」を購入できなかったユーザーに対して、300万ユーロ(約4.3億円)にて売却(但し、「ヴァルキリー」の本体額は別に)するという何とも斬新過ぎる発想で、インターネット広告Mobileにて公開されています。


アストンマーティンは、このような転売方法を容認するかどうかはまだ決定していないものの、「ヴァルキリー」本体とは別に生産枠を購入させることは「車両を転売」することには繋がらないとして、もしかするとアンディ・パーマ氏の考える罰則には当てはまらない恐れもありそうですね。

もし、この転売方法が規定上特に問題ないと判断された場合、一番恐ろしいのは今後の世界限定モデルとなる、メルセデスベンツAMG「プロジェクト・ワン」やランボルギーニ「チェンテナリオ・ロードスター」、フェラーリ「ラ・フェラーリ・アペルタ」「FXX K Evo」、ブガッティ「シロン」、ライカン「フェニア・スーパースポーツ」といった億を超える個体とは別に、自身の生産権利を売ることで、確実なる利益を得ることとなりますが、さすがに今後の限定生産枠を転売禁止にしない限り、同じことが繰り返され、各自動車メーカは転売をプロとするグループの思うツボになってしまいそうですね。

Reference:CARSCOOPS

関連記事:やはりそう来たか。アストンマーティン「ヴァルキリー」が納車前に超高額にて転売されている模様

アストンマーティンのハイパーカーモデル「ヴァルキリー」の生産時期が2019年になったことを以前の記事にて公開しましたが、アストンマーティンCEOであるアンディ・パーマー氏が、このハイパーカーモデルに関して厳しくコメント。

それは、限定モデルやハイパーカーには必ず関係して来るであろう”転売”についてで、世界限定150台のみ生産されるこの個体は既に完売。
購入後に値上がりすることが確実となっている「ヴァルキリー」ですが、購入が確定したオーナーの中で、「まだ納車していないにも関わらずすでにドバイにて約10億円にて販売されている」ことが明らかとなりました。
これについて、アストンマーティン側は「ヴァルキリーの転売は一切許されない。転売の身元が確認された時点で違反と判断し、ヴァルキリーの所有権をはく奪」すると各オーナーに警告をしていることがわかりました。

これは、アストンマーティンが以前販売したレーシングモデル「ヴァルカン」を参考に新たに追加したもので、やはり「ヴァルカン」も転売目的で購入したオーナーが多く、既に中古車市場にて「ヴァルカン」の予約受付が行われていたということもあり、かなりの問題となっていた模様(もちろん、新車購入価格よりも高額)。
先日、「ラ・フェラーリ・アペルタ」を購入したにも関わらず、フェラーリ側から返品命令を下されたデイビッド・SK・リー氏のように、コレクションや投機目的で購入するオーナーに対して、メーカ側は「このオーナーはふさわしくない」と判断するケースが多くなってきていることから、今回のアストンマーティンの判断は賢明な判断と思われ、恐らく他社メーカも値上がりが予想できるであろう限定モデルの転売禁止対策をとっていくのではないかと考えられますね。

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