早過ぎ…今年出品されたばかりのランボルギーニ「ディアブロGTR」が早くも中古市場に登場

2020-05-26

今年の7月、RMオークションにて、世界限定30台のみ生産(厳密には31台)されたレーシング専用モデルとなるランボルギーニ「ディアブロGTR」が出品され、予想落札価格7,000万円~9,400万円というとんでもない価格がついていましたが(結果的に最終落札価格は不明)、今回早くも落札された同車が中古市場にて登場。
ランボルギーニ「ディアブロ」と言えば、先代モデル「カウンタック」から引きついだシザードア(ガルウィング・ドア)とV12エンジンを持ち、更には10年以上に渡ってバリエーション豊富なモデル(初代、VT、SE30、VTロードスター、SE30イオタ、SV、SVR、SVロードスター、イオタ、GT、GTR、GTR-S、6.0、6.0SE、GT-1、JGT-1)が製作されてきたモデルでもありました。
今回出品されている「ディアブロGTR」は、その中でも圧倒的希少価値が高い一台となります。


「ディアブロGTR」は、今日の「ウラカン・スーパートロフェオ」の先駆けにもなったモデルであり、「ディアブロSVR」のレトロフィット、更には「ディアブロGT」をベースに、どのグレードよりも速く、より強力なハードコアモデルとして誕生。

パワートレインは、排気量6.0L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力590ps、最大トルク640Nmを発揮。
車体重量は、これまで登場した「ディアブロシリーズ」全16グレードの中でも4番目に軽い1,385kg(ちなみに最も軽いグレードはGT-1とJGT-1の1,050kg)を実現。
足回りは非常にシンプルな5本スポークのトラック用ホイール(ワンロックナット式)にブラックペイント処理。ブレーキは超強力なブレンボ製カーボンブレーキを装着していますね。

トランスミッションは5速MTで、パドルシフトは付いておらず、カーボンファイバボディ、プラスチックを使用したプレキシガラスウィンドウ、そしてボディに直接ボルトで固定された大型のカーボンファイバ製リヤウィングが装着。
ちなみに、レーシングモデルのサイドウィンドウは、手動ないしはパワーウィンドウ機能が搭載されていないため、自作スライド式というアナログ方式となっています。

内装は非常にシンプルなブラックに、アルカンターラを用いたシートやダッシュボード周り、そしてセンターコンソール付近はカーボンがふんだんに使用されています。

走行距離は13645.6kmとレーシングモデルでありながらもそこそこに走っていますね。
なお、中古車市場価格としては約7,700万円と非常に高額ではありますが、恐らく今年の夏ごろに開催されたオークションでの最終落札価格よりは低い結果となったのではないかと推測します。

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Reference:motor1.com