僅か139台のみ。倒産前の最強モデル・ブガッティ「EB110SS」がオークションにて登場
過去これまで登場してきたブガッティ「ヴェイロン」以前のスーパーカー「EB110」。
この「EB110」のハイパフォーマンスモデル且つ希少ともいえる「EB110SS(Super Sports)」がオークションにて登場することが判明。
「EB110SS」は、1992年に「EB110GT」のハイパフォーマンスモデルとして登場した個体で、パワートレインは排気量3.5L V型12気筒クワッドターボエンジンはそのままに最高出力560ps→611psまで向上し、0-100km/hの加速時間は3.46秒→3.26秒へと短縮、最高速度は342km/h→355km/hにまで到達、更には車体重量を1,620kg→1,570kgへと軽量化されています。
リヤスポイラについては、元々可変式を採用していたものから固定式へと変更し、更にはアルミホイールのデザインを変更するなど、性能面だけでなく外観においても小変更を加えることとなりました。
今回、オークションにて出品される個体は、1993年に製造されたモデルで、世界限定139台製造された内の36台目となります。
外観のデザインにおいては、当初はマルチェロ・ガンディーニ氏によって進められており、全高を抑えた低重心フォルムに加えて、ランボルギーニ「カウンタック」のシザードアを採用(スタイリングも「カウンタック」寄り)。
V12エンジンをミドシップに備え、ガラス製のエンジンカバーにてプロテクトしたデザインは、当時のスーパーカーブームにて人気を博したデザインを多く取り込んでいます。
ただ、ブガッティはこのモデルが誕生した3年後に倒産するとともに生産を終了することに。
倒産時に製造していた車体やエンジン(6台分)は、破産管財人からドイツの企業が買収。後にダウアーブランドが購入し、同社ブランドとして製造が続けられ、この時点でカーボンファイバが初めて使用されることで剛性向上や軽量化が図られ、更にはレーシングドライバであるミハイル・シューマッハ氏が、ブガッティ倒産以前にオーダーしていた「EB110」を、”ダウアーブランド”として納車していたことも有名ですね。
ボディカラーは、シルバー系と非常にシンプルではありますが、現代のスーパーカーでは表現できないレトロな雰囲気が前面に押し出されています。
インテリアは、ブラックのフルレザーシート(フルバケットシート)に、ブルーのシートベルトというスポーティな組合わせ。
この個体は、来月2月7日よりフランス・パリにて開催のRM Sothebyオークションにて出品され、予想落札価格は1.2億円~1.6億円になるとされています。
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Reference:CARSCOOPS