マジ?EV化しちゃったフェラーリ「308GTS」がオークションにて登場

2020-05-26

フェラーリのV8リヤミドシップモデルで後輪駆動タイプのスーパースポーツ「308GTS」を、何とエレクトリック化してしまった個体がオークションにて登場。
今回出品されている個体は、1976年式のタルガトップ式で、「GTS」の”S”はスパイダーを意味。
元々のパワートレインとしては、排気量2.9L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力255ps、最大トルク294Nmを発揮。エキゾーストサウンドもフェラーリならではの甲高いエキゾーストサウンドを奏でるモデルで、このサウンドこそがセールスポイントの大きな魅力の一つでもありました。


そんなV8エンジンから、3つのHPEVS AC-51モータを搭載した完全なる電動パワートレインへと置き換えられ、カスタムアルミとカーボンファイバボックス内には、47キロワットのバッテリーが搭載。
トランスミッションは5速MTのままなのですが、最高時速は252km/h→298km/hへと大幅に向上されています。

もちろん、変更されているのはパワートレインだけでなく、サスペンションはQA1のコイルオーバーを使用することで完全再構築。
その他パーツにおいては、Giro-Discレーシングブレーキ、LEDライト、「360モデナ」から流用となる18インチBBS製ホイール、ユーロバンパーへ交換等、数多くの交換とカスタムが施されています。

インテリアにおいては、ブラックのレザーシートが若干へたり等があったため、完全修復済み。メータ類も改良が加えられているとのこと。

ボディも再塗装済みで、コンディションは抜群。
定期的なメンテナンスも実施済みのため、走行する上では特に問題ないものの、V8エンジン搭載時のあの官能的なエキゾーストサウンドを聞くことはできない模様。

なお、このEV化された「380GTS」は、アメリカ・アリゾナ州のスコッツデールにて開催のバレット・ジャクソン・オークションにて出品される予定となっていますが、予想落札価格は不明となっています。

Reference:motor1.com

こんな「308」も販売していた!
関連記事:V8→V12エンジンに置換えたフェラーリ「308GTS QV」がオークションに登場。予想最高落札価格は840万円


1980年代に製造されたフェラーリのV8モデルとなる「308GTS QV」がシルバーストーンオークションにて登場。
この個体は、もともと排気量3.0L V型8気筒エンジンを登載したモデルだったのですが、オーナーのマッシュアップ(フェラーリディーラネットワークにて実施)により、コロンボ製V型12気筒エンジンに置き換えられたモデルとのこと。

このV型12気筒エンジンは、ジョアッキーノ・コロンボ氏が開発した「エンツォ・フェラーリ」向けのもので、今回オークションに登場したモデルは、簡単に言い換えると外見は「308」、中身は「エンツォ」ということに。
ボディカラーは、濃色系の鮮やかなブルーで、外観上はノーマル仕様。

内装においては、ベージュ系となっており、右ハンドル仕様となっていますね。
全体的にメンテナンスがしっかりと行われているため、状態も良く、走行自体は特に問題ないとのこと。

なお、この個体の予想落札価格は700~840万円となっていますが、V型12気筒に置き換えた「308」は世界で一台しか存在しないため、一部のマニアによっては1,000万円以上に取引される可能性もありそうです。