えっ、どゆこと?アルファロメオ「8Cコンペティツィオーネ」の後継?と思わしき開発車両を捕捉

2020-05-26

ドイツ・ニュルブルクリンクにて、アルファロメオが世界限定500台のみ販売した、2シータスーパースポーツ「8Cコンペティツィオーネ」の後継と思わしき開発車両が捕捉されています。
今回捕捉されている個体は、フロント・リヤバンパーがブラックでカモフラージュされ、ボディ全体にはまるで迷彩柄のような不規則な模様のブラックペイントが施されていますね。
現時点では、具体的な情報は何も無く、その一方で下位モデルとなる「4C」のフェイスリフトモデルの詳細についても明らかとなっていないため、どうしてこのタイミングでこの開発車両が捕捉されているのかは不明。


ホイールは、当時の「8C」に採用されている標準的なデザインとなっており、リヤテール周りも後の「MiTo(ミト)」にも採用の丸型テールライトを搭載。
開発車両とはいっても、まだまだ初期段階のサンプルモデルだとは思いますが、このタイミングで「8C」に新たなモデルが登場するかもしれないというのは何とも驚きですね。

元々搭載されているエンジンは、排気量4.7L V型8気筒NAで、最高出力450ps、最大トルク470Nmを発揮する高回転型エンジンを採用していますが、ダウンサイジングターボが主流となる現在において、フェラーリ「ポルトフィーノ」にも採用の排気量3.9L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力500ps超えのスーパースポーツモデルとなる可能性もありそうですね。

Reference:AUTOGESPOT

つい先日、「8Cコンペティツィオーネ」がオークションに出品との情報も!
関連記事:世界限定500台。後の「MiTO(ミト)」に引継がれたアルファロメオ「8Cコンペティツィオーネ」がオークションにて登場(2018/1/2投稿)

アルファロメオが生み出した2シータスポーツモデル「8Cコンペティツィオーネ」がオークションにて登場。
この個体は、マセラティ「3200GT」をベースとしたデザインとして、2003年にフランクフルトモーターショーにてプロトタイプモデルとして世界デビュー。
パワートレインとしては、当初「3200GT」と同じ排気量3.2L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載する予定でしたが、排気量4.7L V型8気筒自然吸気エンジンへと変更され、最高出力450ps、最大トルク470Nmを発揮する高回転型エンジンを採用。
生産台数としては、世界限定500台のみで、アルファロメオとしては「SZ」以来の2シータFRクーペとして販売を開始しました。
※ちなみに、コンペティツィオーネとはイタリア語で「競技」を意味。

車体サイズとしては、全長4,280mm×全幅1,900mm×全高1,250mm、ホイールベース2,595mmと非常にワイド&ローで、車体重量は1,400kgとV8エンジン搭載ながらもかなり軽量。
おまけにトランスミッションはフェラーリ「F1マチック」やマセラティ「カンビオコルサ」と同じ6速セミAT(のみ)搭載で、サスペンションは前後共にダブルウィッシュボーンを採用しています。

今回出品される個体は、2009年モデルで、ボディカラーはレッド、足回りについては標準ホイールとレッドカラーのブレーキキャリパカバーを装着しています。

デザインを確認していくと、フロント・リヤテールライト、フロントフェイスデザインが丸々しくなっていますが、これは後のアルファロメオがエントリーモデルとしてラインナップした「MiTo(ミト)」にも採用されていて、実はスポーツモデル第一弾として「8C」が登場した後に、第二弾として登場したのが「MiTo」で、相当な思い入れが強い一台であったと言われています。

よ~く見てみると、フロントデザインの愛着ある表情は「MiTo」にも見えますが、フロントノーズの出っ張りは「エンツォ・フェラーリ」に見えるという不思議。

内装はオールブラックのフルレザーにフルバケットシートを採用していますね。

ステアリング周りには、レザーだけでなくカーボンファイバパーツも使用されています。
もちろん、ステアリングホイール後ろにあるパドルシフトもカーボンファイバ製。
走行距離は8,000km未満と低走行でありながら、エンジンや各種消耗パーツは定期メンテナンス済みで、コンディションは良好であるとのこと。

なお、この個体は2月にフランス・パリにて開催されるRM Sotheby’sオークションにて出品される予定となっています。
日本での新車販売価格は2,200万円でしたが、本オークションでの予想落札価格は2,880万円~3,600万円と非常に高額で、これはフェラーリ「488GTB」(3,070万円~)が購入できる値段と言えますね。