ポルシェとアウディがプラットフォームを共同開発。その名も「PPE EV」とな?

2020-05-26

ポルシェとアウディが、フォルクスワーゲングループのプレミアムブランドとして、将来のモデルに使用されるであろう次世代エレクトリック・アーキテクチャの共同開発を行うことがわかりました。
自動車ニュースサイト・モータートレンドによると、この全く新しいプラットフォームは、アウディとポルシェの技術を結集させるもので、アウディ技術開発責任者であるPeter Mertens氏曰く、画期的な技術として活躍することが見込まれています。


そのプラットフォームのコードネームは「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」と呼ばれ、ポルシェ「ミッションE」のJ1プラットフォームとアウディ「e-Tron Quattro」にて採用されるMLBプラットフォームの良いとこ取りといったところ。

PPEは、J1とMLBのコンポートとテクノロジーモジュールを使用しますが、フォルクスワーゲングループのハイパフォーマンスモデルに適合するように調整していくと言われています。
ただ、このプラットフォームは相当な開発コストがかかるうえに、量産モデルとして採用するにはあまりにも高価すぎるブランドであるとして、実際に開発がすすめられたとしても市販モデルに適用されるかは不明となっていますが、何としてでも量産タイプへと漕ぎ着け、2025年までには採用されるような計画が進められているとのことです。

Reference:CARSCOOPS

関連記事:アウディのEVスーパーカー、既に開発が進められている模様。ポルシェ「ミッションE」に近い?(2017/7/8投稿)


アウディは、現在最上位ガソリンモデルとなる「R8」に置き換わるEVスーパーカーを開発していることが判明。
具体的なスペック、価格、デザインまでは判明していないものの、恐らくベースは上述の「R8」になるのではないかと思われ、その予想レンダリングも併せて公開されています。

アウディは、以前に「R8 e-tron」というEVスポーツモデルを販売しましたが、これがあまりにも評判が良くなく、年間1,000台を目標に販売がスタートしたものの、あまりにも売れなさすぎてたったの数か月でラインナップから削除。
その理由として、車両本体価格が約1.3億円というあまりにも高すぎる価格設定になっていたからとのこと。

当時は、バッテリー技術がそこまで進化していなかったということもあり、0-100km/hの加速時間は4.2秒とEVスポーツモデルにしては少し微妙な立ち位置となっていました。
しかし、今回の新たなEVモデルにおいては、「R8 e-tron」を大きく上回るスペックを有するとのことで、ポルシェ「ミッションE」と並行して開発が進められ、約800Vの急速充電が行えることが大きな特徴となる模様。