本当に?政府専用車両としても採用される中国・Hongqiの新型「M501」がチープ&レトロ過ぎる件

2020-05-26

中国のラグジュアリーセダンを製造する第一汽車の高級車ブランドHongqi(紅旗)が、以前から「N501」のコードネームを持つ5ドアセダンの開発を進めていましたが、その個体のイメージ写真が公開され話題となっています。
「N501」は未だ正式に立ち上げられていない開発モデルですが、先日開催された北京モーターショー2018では出展されず、またHongqiのホームページにも掲載されていませんでした。


Hongqiは、中国ブランドの中でもラグジュアリーモデルに部類する高級自動車メーカで、軍用ナンバープレートを装着するモデルや、中央政府及び地方政府幹部の公用車として「LS5」や「H7」といった特別車両が製造されています。
今回開発中と言われた「N501」においても、恐らく政府専用車両として採用される可能性が高い一台として注目を集めていましたが、そのイメージ画像が公開されて残念度MAX。

フロントグリルはメルセデスベンツAMGにも採用されるパナメリカーナグリルのような高級感を持ちますが、フロントヘッドライトはクライスラー「300」をそのまま取ってつけたようなパクりデザインで、フロントエアインテーク等は一切設けられていない旧式のようなスタイリング。

何故このようなレトロ風なスタイリングとデザインを取り込んでしまったのかは不明なのですが、あくまでも開発段階のモデルである可能性を秘めていると推測(っというか願望)。
シャシーにおいては、Hongqiオリジナルのプラットフォームではなく、フォルクスワーゲングループのFAWによって作られたアウディ「A6L」専用プラットフォームを採用するものと思われます(2012年に登場した「H7」と2014年に登場の「L5」の中間サイズ)
FAWは、Hongqiブランドが所有するもので、1990年代と2000年代にはHongqiがアウディ「100」ベースの車を幅広く販売していた経緯があることを考慮すると、その可能性は十分有り得そうです。

インテリアは、ミッドマウントされたインストルメントパネルとタッチパネルがセンタースタックの低いところに配置されているため、2014年モデルの「LS5」に非常によく似ています。
なお、エンジンはトヨタベースの排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載する可能性があり、最高出力410psを発揮(エンジンはFAWとトヨタの合弁会社から供給可能)。
まだまだ確定事項の少ない「N501」ではありますが、一体どのような機能性を備え、どのような価格帯で販売されるのか非常に気になるところ。

Reference:CarNewsChina.com