中国が何か企んでいる。最高時速6,000km/hにまで到達するハイパーソニックエンジン専用工場を建設する模様

2020-05-26

中国は現在、国家間の戦争の将来の抑止力には”核”ではなくハイパーソニック(極超音速)が最も重要であることを示しており、アメリカやロシア、そして中国全てがミサイルや飛行機のを模したハイパーソニック兵器を作り出しているとのこと。
今年の2月には、中国よりハイパーソニック飛行機のデザイン資料が公開されていましたが、現実的に可能な最高時速は6,000km/hにまで到達できるとのことで、これはつまり、音速(1,000km/hと仮定)の6倍の速さとなります。


ハイパーソニックは、超音速燃焼ラムジェット又はスクラムジェットとも呼ばれていて、北京~ニューヨーク間の通常の飛行機の移動時間13時間半→2時間以下へと短縮することができます。

形状はやはりミサイルや飛行機がベースで、2つの翼があり、前方と後方にジェットエンジンが搭載されるとのことで、システム全体がスケールダウンされたモデルの風洞テストが既に行われており、コンディションとしては良好に維持されているとのこと。
ただ、この速度を実現するには、物理学に基づいた形状や空力特性ではなく、それに必要な動力を与える物理エンジンが最も肝心とされています。
この問題を解決するために、ハイパーソニック・パワー・ユニットの開発に手掛けるべく、中国は積極な活動を行っているのだとか。

South China Morning Postからの情報によれば、中国は現在、このハイパーソニック・パワー・ユニットエンジンを量産するための製造施設を建設する計画を策定しているとのことで、北京の中国科学アカデミー(IMECH)の工学研究所によって中国東部「合肥」という場所に建設する予定となっています。

IMECHは、包括的かつ多分野の国家力学研究センターの名誉として大きな自信を持っていて、中国で最も強力かつ最大のハイパーソニック兵器の開発を行うことができると言われています。
施設の完成日については発表されていませんが、そこにて作られるハイパーソニックエンジンのタイプもまだ公表されていないものの、一部の情報では、IMECHが試験しているものと同様に、ロケットベースの複合サイクルシステムである可能性が高いとのことです。

Reference:autoevolution