ロータスの最新モデル「エスプリ」が2020年に登場。「エヴォーラ」の上位モデルに

2020-05-26

2010年にコンセプトモデルとして発表されたロータス「エスプリ・コンセプト」。
市販化秒読みとも言われた期待の一台でしたが、資金難の影響で販売することなく2014年9月には市販化を廃止すると発表し、そこからは全くの音沙汰なしとなり、気が付けばロータスは2017年には中国の「吉利汽車ホールディングス」の傘下となりました。
今回、その巨大ともいえる中国資本を受けたこともあってか、Autocar.co.ukの情報によると、全く新しいモデルの「エスプリ」が2020年に登場することが判明しています。


この情報は、既に今年の1月にロータスCEOのジャン・マルク・ゲールズ氏が「2020年までに2台のスポーツモデルを発表する」と説明済みで、その2台の中の1台に「エスプリ」が含まれています。
上記の通り、ロータスがボルボとポールスターを傘下にする吉利汽車ホールディングスによって手の内にあることを考慮すると、同氏が述べたロードマップには理由がある模様。

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「エスプリ」は、既存モデルとなる「エヴォーラ」の上位モデルとして新ラインナップされることとなりますが、元々「エスプリ」が発表された当時の競合モデルはフェラーリ「308/328/348」と言われています。
それはつまり、ロータスを買収した中国・上海の吉利汽車が以前コメントしていた通り、今後の計画において、ロータスのハイパフォーマンスモデルSUVに留まらず高級スポーツカーセグメントのトップパフォーマーとして再起し、フェラーリやポルシェと肩を並べる程の技術力とセンス、そしてパフォーマンスを備えた最強モデルを作っていく必要があることから、既にフェラーリが販売する「ポルトフィーノ」のようなエントリーモデルに匹敵するようなパフォーマンスモデルを早急に作り上げるよう、吉利汽車からの巨大な圧があったのではないかと思われます。

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パワートレインの詳細については不明なままですが、ロータスはトヨタに限らず他部門からもパワートレインを受け継ぐかもしれず、ボルボやポールスターのように、最大排気量2.0L 直列4気筒エンジンをベースとし、「ポールスター1」のような低排気量ながらも最高出力341psを発揮するモデルを作り上げていく可能性が高そうです。

Reference:autoevolution