1993年モナコGPでも活躍。アイルトン・セナ氏使用のマクラーレン「MP4/8A」が5.5億円にて落札

2020-05-26

伝説のF1レーサーであるアイルトン・セナ氏が1993年のモナコGPにて優勝した際に使用したF1カー・マクラーレン「MP4/8A」がオークションに出品され、約5.5億円にて落札されました。
この個体は、1993年にモータースポーツグランプリにて最も勝利を重ねた一台で、その年に4度のタイトルを獲得したアラン・プロスト氏やミハイル・シューマッハ氏からも勝利を勝ち取った究極のモデルでもあります。


この「MP4/8A」は、前モデルとなる「MP4/7A」のシャシーをベースにしながらもフロント周りの空力デザインを見直し、先端に向かって下垂するハイノーズ式を採用、更にはノーズ下面にはキールを設けてロアアームをマウントしています。

足回りについては、アクティブサスペンションやパワーアシストブレーキ、シフトアップがフルオートマチック化したセミオートマチックトランスミッションと呼ばれるハイテクシステムを採用。
ちなみに、アクティブサスペンションは、マクラーレンとビルシュタインが共同開発によって生み出されたものとなっています。

パワートレインについては、排気量3.5L フォード製V型8気筒エンジンを搭載しています。このエンジンは、1992年いっぱいでホンダのエンジンを失った際に苦労して得られた代替エンジンで、ランボルギーニのV12エンジンのテストベッドとしても使用されていましたが、決して実用面では採用されることは無かったと言われています。

当初の予想落札価格は(アイルトン・セナ氏が使用していたというプレミア価値から)7億円以上と大きな期待を寄せられ、更には昨年のニューヨークにて出品されたシューマッハ氏のフェラーリ「F2001」の約9億円に迫る?とも言われていましたが、その期待を大きく裏切る結果となりましたね。

【Ayrton Senna/Onboard Start/Monaco 1993】

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Reference:autoevolution