ロールスロイス「カリナン」等を手掛けたデザイントップが中国メーカ・Hongqiに。何とジャガーにて13年も勤務していた経歴も
衝撃ともいえるロールスロイス・デザイントップのヘッドハンティング
先日より開催している中国・成都モーターショー2018にて、中国の自動車メーカである第一汽車(FAW Group)の高級ブランド・紅旗(ホンチー/Hongqi)に、何とロールスロイスのデザイントップであるはずのGiles Taylor氏が引き抜かれていたことが判明しました。
Hongqiは、1958年に設立されたMandarinの”Red Flag”を意味しており、元来高級官僚だけがHongqiモデルを使用することが許されてきました。
しかしながら、それだけでは経営を乗り越えていくことは困難と考え、1990年代に再建し、レクサスやアキュラ、インフィニティといった高級ブランドとして地位を確立しました。
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元デザイントップのGiles Talor氏ってどんな人?
Giles Talor氏は、Hongqiのデザイン&チーフクリエイティブオフィサーのグローバルバイスプレジデントとして務めており、今後は同社のためのデザイン戦略とユニークなスタイルのコンセプトを創造することに従事し、ミュンヘンにあるFAWハイテクデザインセンターの設立サポート、グローバルデザインによる自律走行車を含むFAW製品の開発と改善を行っていくことになります。
彼は、ロールスロイスに入社する前、ジャガーにて13年間務めた経歴を持ち、そこでは「XJ」のチーフデザイナとなり、2005年には「XK」も手掛けるなど重要な立ち位置を築き上げました。
その後、ロールスロイスにて豊富な経験を取得するため、2012年6月から2018年にかけてロールスロイスのデザインディレクターを務めました。
その間、彼は「ドーン/ファントムⅧ/カリナン」といった最も重要な最新モデルを手掛け、更には2016年には自律走行コンセプトカーとなる「103EX」もデザインしました。
なぜロールスロイスからHongqiに?
彼は、ロールスロイスにてエリート街道を突っ走る最重要人物ではあり、インセンティブによる高額の報酬を得ていましたが、それよりも、Hongqiの積極的なグローバル展開と、自身の仕事の幅を広げることが重要な課題であると判断し、FAW Groupの仲間入りになったといわれています。
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Reference:CARSCOOPS