フェラーリ初のSUV「プロサングエ」の開発車両を遂にキャッチ。外観は「GTC4ルッソ」ベース?【動画有】

2020-05-26

遂に「プロサングエ」の開発車両が登場

以前フェラーリは、2018年~2022年の製品ロードマップを公開し、その中で同社初となるSUVモデル「プロサングエ(Purosangue)」に関して、四輪駆動(AWD)のフロントミドシップエンジンを搭載するハイブリッドモデルになると説明していましたが、今回そのSUVモデルと思わしき開発車両が目撃されています。


スタイルベースは「GTC4ルッソ」?

今回目撃されている開発車両を確認していくと、そのスタイリングはGTタイプの「GTC4ルッソ」そのものといった感じですが、そもそもフェラーリの新CEOであるルイス・キャリー・カミレリ氏は、他社と同じように”SUV”と呼ぶことに納得していないため、また新たなカテゴリが生み出されるかもしれません。
そのため、今回の開発車両では「プロサングエ」を特徴づけるところは無かったものの、フェラーリが開発中のフロントミドシップエンジン搭載のスタイリングがどういったものなのか?というところは想像できたのかもしれません。

改めて「プロサングエ」の構造をチェックしてみよう

ちなみに、こちらがそのフロントミドシップレイアウトの概略図。
ルイスCEOは「プロサングエ」の詳細をいくつか説明済みで、パワートレインは内燃機関(ガソリンのみ)かハイブリッドのいずれかを選択可能としました。
加えてボディは、フェラーリ初となる5ドアタイプで、クーペに似た形状が特徴となっています。
サイズについては、競合とするランボルギーニ「ウルス」程大きくは無いとのこと。

気になるエンジンですが、これはフロント・ミッド・エンジン・アーキテクチャの上に載せると思われ、フロントホイールよりも後方となります(レクサス「LFA」と同じフロントミドシップ)。
リヤには、デュアルクラッチギアボックスが搭載され、この設定により重量配分を提供し、プラットフォームは四輪駆動をサポートしつつ、ハイブリッドは後輪に電気的なブーストを加えることが可能となります。

「プロサングエ」のラインナップ化で年間生産台数を10,000台にまで引き上げ

最新SUV「プロサングエ」の登場は、フェラーリが71年間築き上げてきたスーパースポーツブランドを大きく変えるターニングポイントになると考えられます。
ルイスCEOは、以前この世を去った前CEOのセルジオ・マルキオンネ氏が考えていた、中国を中心とした顧客の嗜好に対応するマシンの一つとして、この「プロサングエ」が積極的にアピールされることとなります。
なお、このモデルの発表により、年間生産量を10,000台以上に上乗せする計画で、フェラーリの利益と販売を増やす方向性にて進めています。

【FERRARI PUROSANGUE SPY SPOTTED ! THE NEW SUV FERRARI MULE ON THE ROAD】

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Reference:motor1.com