トヨタ・新型「スープラ」に直6エンジンを搭載した理由とは?標準装備内容も一部明らかに
新型「スープラ」にナゼBMWの直6エンジンを搭載したのか?
いよいよ来月2019年1月にアメリカ・デトロイトモーターショー2019にて世界初公開されるトヨタの新型「スープラ」ですが、この個体を開発するにあたり”そもそも何でBMWとパートナーシップを結んだのか”について、トヨタ・スープラのチーフエンジニアである多田哲哉 氏がコメントしています。
単純に直6エンジンを開発するのが面倒だった?
BMWとパートナーシップを結んだ大きな理由の一つが「トヨタが直列6気筒エンジンを作っていないから」ということ。
多田 氏の説明によれば、直列6気筒エンジンは「スープラ」のアイデンティティの一部であり、”完璧なバランスと低振動を持つ唯一のエンジン”であると強調しています。
それに加えて、そもそもトヨタの現ラインナップに存在しない直6エンジンを改めて作りだすことはトヨタにとって時間を大幅に遅らせることになるため(それでも今回発表が遅れたけど…)、それであれば現在も直6エンジンをラインナップしているBMWと共同開発すれば、アウトソーシング化によってBMWの技術とノウハウを得ることができ、低コストで搭載できるんじゃね?という考えの結果、パートナーシップを結んだと言われています。
その結果、新型「スープラ」には排気量3.0L BMW製直列6気筒ターボチャージャーエンジンが搭載され、最高出力387ps/最大トルク500Nmを発揮し、パフォーマンス性としは0-100km/hの加速時間が僅か4.4秒という速さを実現しています。
更にプラットフォームも、共同開発を行ったBMW「Z4」と同じものを採用し、トランスミッションも全く同じとなります(そういった意味では、中身は「Z4」で外側は「スープラ」と思われてもおかしくない)。
なお、トヨタは新型「スープラ」に標準的に装備する内容を明らかにしており、その中には電動リミテッドスリップディファレンシャルや高性能ブレンボ製制動システム、アダプティブダンパーを搭載。
その他には、50:50の前後重量比とレクサス「LFA」程の高い剛性ボディを実現していることが明らかになっています。
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Reference:CARSCOOPS