V12NA好きには朗報。フェラーリ「V12+ハイブリッドには頼りたくない。引き続きV型12気筒自然吸気エンジンで勝負していく」

2020-05-27

フェラーリは今後もV12NAモデルを発表する予定だ

フェラーリといえば、「F12ベルリネッタ/812スーパーファスト」といったフラッグシップモデルに、V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、その一方でスペチアーレモデル且つ希少性の高い「ラ・フェラーリ(アペルタ)」はV型12気筒自然吸気エンジン+電気モータを組合わせたハイブリッドエンジンを採用していますが、同社は今後、V型12気筒自然吸気エンジンを搭載するモデルを引き続きラインナップし、V12ハイブリッドエンジンに頼っていくつもりはない、と明らかにしました。


V12エンジンは一つでステータスでありブランドの核心なのかもしれない

フェラーリの技術責任者であるマイケル・ライターズ氏の考えとしては、「確かにV12ハイブリッドを採用することである程度のパワーを発揮することは可能だが、電気を組合わせたパワートレインのメリットを最大限に活用しても意味が無く楽しくもない。それにV12エンジンは小型エンジンではない。V12エンジンはフェラーリブランドの核心でもあるため、これで今後も戦い続けていく」とコメントしています。

もちろん同氏は、最上位モデルとなる「ラ・フェラーリ」のようなパフォーマンスと排ガス規制を満足するためにはハイブリッドは必須になるものの、そういった保守的なことを目的として採用することはフェラーリとしても考えておらず、あくまでもアシストの一環として採用することがハイブリッドの役目になると見解を見せています。

今後フェラーリは、V12エンジンを可能な限り維持できるようにしていくとのことですが、排ガス規制がより厳しくなり、どうすることもできないような立場になるのであれば、V12からのダウンサイジングはもちろんのこと、V8ツインターボ、V6ツインターボが主流になることは致し方ないことだと思います。

ちなみに、現在ラインナップされているV12エンジン搭載モデルは「812スーパーファスト/GTC4ルッソ」の2車種で、特に前者は大排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力800psを発揮。
パフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が2.9秒、最高時速は340km/hにまで到達しますが、意外にもこのモデルがニュルブルクリンクにてマジ走行すると「458イタリア」とほぼほぼ変わらない記録にもなるため、必ずしも馬力があるから加速性やコーナリング性能が高いモデルとも言えず、ある意味V12エンジンというのは、一つのステータスでありブランドのひとつだと考えているため、このエンジンを引き続き継続していくというのは真のフェラーリ好きにとっては朗報ともいえるべき事かもしれません。

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Reference:CARSCOOPS