ブガッティ「EB110」のオマージュモデル「チェントディエチ(Centodieci)」が世界初公開!最高出力はブガッティ史上最強の1,600馬力を発揮【動画有】

2020-05-27

~「チェントディエチ」はブガッティ史上最強の1,600馬力を発揮するようだ~

昨日の8月16日より開催中のペブルビーチにて、ブガッティが世界限定10台のみ発売したスペシャル限定モデル「チェントディエチ(Bugatti Centodieci)」が世界初公開されました。

「チェントディエチ」とは、フランス語で「110」を意味していて、ブガッティの創立110周年記念モデルであることや、「EB110」をモチーフにしたことを意味する”110”をこれでもか!と全面的に推しだした個体となります。

このモデル、発表日前日にリークするというとんでもない事故がありましたが、今回発表されたモデルのスペックは、「シロン(Chiron)/ディーヴォ(Divo)/ラ・ヴォワチュール・ノワール(La Voiture Noire)」にも採用の排気量8.0L  W型16気筒クワッドターボエンジンを搭載し、最高出力は何とブガッティ史上最強ともいえる1,600psを発揮。

これによる直線でのパフォーマンスについては、0-100km/hの加速時間が2.4秒、0-200km/hの加速時間が6.1秒、0-300km/hの加速時間が7秒、そして最高時速は380km/hにまで到達するとのことですが、さすがに「シロン」のように420km/hまで到達するわけではなさそうですね。


~軽量技術は「シロン・スポーツ」を踏襲~

ちなみに「チェントディエチ」は、直線性のパフォーマンスを向上させるだけでなく、「シロン」よりも20kg軽く、ワイパーやスタビライザーはカーボンファイバ製を採用(つまりは「シロン・スポーツ」並みの軽さに)しているとのことで、軽量化とパワーアップにより、パフォーマンスは大幅に向上し、高速域での加速は向上するとブガッティCEOのステファン・ヴィンケルマン氏も説明しています。

「チェントディエチ」は、過去にブガッティが発表した「EB110」からのインスピレーションを得た一台であり、クラシックな外観を思い起こすユニークなデザインを採用。
デザインディレクターのAchim Anscheidt氏によれば「このミレニアムをコピーせず、新しいミレニアムに持ち込むことは、控えめに言っても技術的にかなり複雑でした。ベースとなるシロンのテクノロジーの複雑な空力条件と、全く異なる美的外観を組合わせるのは大変でしたが、何とか再現することができました」と説明しています。

~ところどころでうっすらと見えてくる「EB110」の隠れた要素~

こうした現代と過去を組合わせたことで生じる問題に加え、この個体は「シロン/EB110」のスタイリングビューと独自のビューをうまく組み合わせることで、フロントの馬蹄グリルは「EB110」並みにコンパクトになり、更に水平フィンを採用。
そして、フロントスリッターと空力的に最適化されたフードも装備され、デイタイムランニングライトも兼用されるLEDフロントヘッドライトが搭載されています。

その他のデザインとしては、「EB110」のくさび形を引用し、よりフラットなルーフにフィットしたAピラーを採用することで独特のスタイリングを実現。
更には「EB110」に装着されている5つの通気口やショルダーラインを設定したユニークなボディワークも取り入れられています。

気になるリヤエンドについてですが、これは「チェントディエチ」独自のオリジナルデザインであるとして、巨大なリヤディフューザーやブガッティとしては初となる縦型の両サイド2本だしとなるスポーツクワッドエキゾーストシステム、そして独創的ともいえるフローティングテールライト、巨大リヤウィングを装着しています。

なおこのモデルは限定10台のみ製造され、年間2台ずつ顧客へと提供される予定。
気になる価格帯は約9.5億円と超高額ではありますが、既に完売済みとなっています。

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Reference:CARSCOOPS