予約は既に4万件超え。ホンダ初の新型ピュアEV「ホンダe(Honda e)」は、欧州市場だけで少なくとも年間1万台の販売を計画している模様
~1車種だけでしかもEVモデルの年間10,000台はかなりハードルが高いのでは?~
先日開催されたフランクフルトモーターショー2019にて、ホンダ初の100%フルエレクトリック・コンパクトモデル「ホンダe(Honda e)」が世界初公開され、具体的なスペックと価格帯が明らかとなりましたが、ホンダによれば、少なくとも欧州市場だけで年間10,000台を販売する計画があることを明らかにしました。
~既に価格帯は決定しているものの、やはり価格を下げない限りは競合には勝てないかも?~
この販売予測は、2年ほど前に「ホンダe」のコンセプトモデルとして発表された「アーバンEV(Urban EV)」のときの予測に比べて2倍高い数値となっています。
そしてこの背景には、既に欧州市場において約40,000件もの先行予約が入っていることも根拠に挙げられていますが、これはあくまでも予約というだけであって絶対的に40,000台全てが製造されるというわけではありません。
車両本体価格やオプション価格、納期などが一切明らかになっていない状態にて予約を受け付けた台数分となるため、間違いなくここから予約キャンセルするユーザーは増えてくるでしょうし、もしかすると年間10,000台提供できるだけの受注も得られないことも十分に考えられます。
なお、現在では標準モデル(最高出力136ps)が33,850ユーロ(約405万円)で、ハイパフォーマンスモデル(最高出力154ps)が36,850ユーロ(約441万円)での販売となっていますが、間違いなくこのスペックでの価格帯としては高すぎるとため、ホンダとしても販売台数を増やしていく想いがあるのであれば、更に価格帯を下げていく必要性はあるでしょうね(この価格帯であれば新型「アコード」1台分、「フィット」も2台分購入できるレベル)。
ちなみに新型「ホンダe」のスペックについてですが、先日の記事でもお伝えした通り、35.5kWhのバッテリパックを搭載し、最高出力136psを発揮するモデルと、より強力な最高出力154psを発揮するオプション”Advance”も準備。
航続可能距離は、フル充電の状態にて220km走行可能。
ちなみに急速充電も特長的で、僅か30分ほどで最大80%まで充電することが可能となっています。
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Reference:CARSCOOPS