BMW自身もキドニーグリルはネタとしか思っていない?モーターショーにて「コンセプト4」を発表した理由が遂に明かされる

2020-05-27

~BMWが極端過ぎるキドニーグリルを生み出したのは、単に暴走したからではない~

前回開催されたフランクフルトモーターショー2019にて、BMWから全く新しいコンセプトモデル「コンセプト4(BMW Concept 4)」が世界初公開されましたが、そのあまりにもデカ過ぎるキドニーグリルが大きな話題に。

「BMWも遂にキドニーグリルをネタとして扱うようになったのか…」と思う程でしたが、今回このモデルをデザインしたBMWのデザインボスであるエイドリアン・ファン・フーイドンク氏によれば「クーペのラディカルなスタイリングは常に変化し続けている一方で、極端なデザインを追求することも、そのモデルの進化に繋がる可能性がある」として、確かにBMWとしては若干ネタにしてはいるものの、こうした思い切った発想により、次世代モデルを開発するための大きなヒントになっているそうです。


~常に斬新で新しいことをしていかないとメーカはすぐに喰われてしまう~

また同氏は、「どのメーカもかなりの勢いで動き続けている。誰かが立ち止まってしまうと、すぐにそのメーカは標的となってしまい、折角独占していた市場がすぐに奪われてしまう。そういった世界で戦い続けるには、常に新しいデザインと共に色んな意味で進化していくことが重要である」と説明。

今回の「コンセプト4」に関しては、その極端すぎともいえるキドニーグリルはもちろんのこと、フロントヘッドライトやエアインテーク部分については非常にアグレッシブで、新型「8シリーズ」では表現できないエッジの効いた顔つきとなり、それはまさにコンセプトモデルならでは。

最近では新型「8シリーズ・グランクーペ」が発表されましたが、その姿やスタイリングはそのまんまコンセプトモデルと呼んで良いほどの完成度で、恐らくこうした極端なデザイン性が量産モデルへと積極的に採用されていくのではないかと推測。

コンセプトモデルがベースとはいいながらも、かなりトーンダウンして量産モデルが発表されたときのガッカリさ加減は、恐らく皆さんも経験したことがあるのではないかと思いますが、「やっぱりコンセプトモデルの方が良かった」と思わせないように初めから攻めの姿勢で立ち向かっていくのがBMWの新たな考えなのかもしれませんし、その思いが「コンセプト4」に込められているのだと思いますね。

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Reference:motor1.com