フェラーリ「288GTO」を意識?排気量2.88リッターV8ハイブリッド搭載で1,200馬力超えのCzinger「21C」が遂に世界初公開!タンデムシート採用、最高時速400km/h超えのモンスターマシンだ!【動画有】

2020-05-27

~まさに戦闘機のような見た目と1+1のタンデムシートを採用~

以前ご紹介した、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とする新興ハイパーカーメーカーのCzinger Vehiclesが、最新ハイブリッドハイパーカー「21C」をスイス・ジュネーブモーターショー2020にて世界初公開することを明らかにした一方で、その前に詳細とデザインを先行にて初公開しました。

今回先行にて発表された「21C」は、その見た目からもお分かりの通り、レーシングモデルをイメージしたようなエクストリームさを持ち、それでいてヤマハ「OX99-11」のような縦1列2席のタンデムシートを採用しています(完全に戦闘機などのコックピットをイメージ)。


~低排気量V8ハイブリッド搭載で1,233馬力を発揮~

早速今回発表された「21C」を見ていくと、Czinger社は大きく公道仕様モデルとトラック仕様の2種類を発表しているそうですが、パワートレインはフェラーリ「288GTO」を意識したかのような排気量2.88L V型8気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し(平面クランクのV8レイアウト)、トランスミッションは7速ですが、内燃機関のみであれば最大11,000rpmまで回転数を引き上げることが可能となっています。

何とも過激なエンジンではありますが、前輪に電動モーターを搭載することで、駆動方式は四輪駆動(AWD)、そしてシステム総出力は1,233hpを発揮するとのこと。
しかも、このモデルに搭載されているバッテリーは、他社にてよく見られるリチウムイオンバッテリーではなく、三菱「i-MiEV」やホンダ「フィット・ハイブリッド」に似たチタン酸リチウムバッテリーパックを搭載しているとのことで、バッテリの充電時間も大幅に短縮されるそうです。

インテリアは非常にスパルタンでシンプル。
タンデムシートとは言いつつもほとんどシングルシータに近く、インフォテイメントディスプレイは左側に設けられ、速度メーター等はセンターに搭載していますね。

~パワーウェイトレシオ比はほぼ1を実現~

スペックについては、公道仕様モデルはカーボンファイバやそのほかの軽量素材を多用していることもあって車体重量は僅か1,250kgと非常に軽量。パワーウェイトレシオ比もほぼほぼ1に近い数字を記録していますし、かなり高い領域の加速性能が期待できますね。

ちなみに直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が1.9秒、0-400mの加速時間は8.1秒、0-300km/hの加速時間が15秒、そして0-400km/hの加速時間が29秒、最高時速は432km/hにまで到達するとのことで、驚異的なパフォーマンスを発揮します。

そしてこちらがレーシングモデルとなりますが、こちらは更に軽量化が施されていて、公道モデルよりも更に32kgも軽い1,218kgを実現。
強烈なダウンフォースを発生するために最適化された巨大なリヤウィングを搭載しますが、最高時速は380km/hにまで抑えられ、あくまでもコーナリング性能を重要視した個体となります。

先述にもありますが、このモデルは3月3日より開催のスイス・ジュネーブモーターショー2020にてデビューを果たし、同じタイミングで先行受注を受付スタート。
販売台数は各モデル80台のみとなっているものの、価格帯は公開されていません。

【Full Czinger 21C reveal: a hypercar built for the 21st century】

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Reference:motor1.com