ロレックスの相場は本当に下落しているのか?確かに直近ではほとんどのモデルが下がっているが、冷静に考えると”今までが異常に高かった”だけだったことが明らかに

2020-05-27

~私が購入したGMTマスターⅡは一時期の最高値に比べて40万円も値下がりしている~

さて、2020年3月初め頃にロレックスの腕時計を購入したことをご報告しましたが、ここ最近更に深刻化している例の社会問題の影響を受け、ロレックスの相場含め様々な事業やブランドにおいても大きく下がり傾向になっています。

こうした相場下落の背景には、以前のブログでもお伝え通りで、例の社会問題による為替変動により、急激な円高によって仕入れ価格が下がることは避け切れないことからロレックスの相場が下がる方向になっているのだと考えられます。

今後、どこまで相場が下がるかもわからない状況下で、既にロレックスを所持するユーザーもすぐに売却を図る可能性も高まり、更には長期的に在庫を抱えるといった問題も出てくるでしょうから、今回の問題は更に深刻化することが考えられそう。

加えて、先日私が購入した腕時計専門店の担当スタッフさんとお話させていただいたのですが、直近で注文をしていたお客さんからのキャンセルが相次いでいることに加え、もともと下取りに出していたブランドも売却するケースが増えているとのことから、投機目撃だけでなく本当に欲しいと思っていたものが例の社会問題の影響で(生活面で圧迫が強く)購入できなくなったという話もあるそうです。


~直近3か月では確かに値下がりしているように見えるが…?~

そんな中、今回ロレックスの定番モデルと言われるモノの最近の価格ドットコムの相場をチェックしてみたところ、確かに例の社会問題による影響は受けているのだと思われますが、これまあくまでも2~3か月前のときに比べて下落したというものであって(とあるサイトでは直近3か月間のグラフしか公開していない)、それじゃあ2年ほど前の相場に比べたらどうなのか?について調べてみたところ、これが意外な事実が明らかに。

①:コスモグラフデイトナ(116500LN)

まずはロレックスの売れ筋としては非常に高い「コスモグラフデイトナ(116500LN)」。
最近の平均価格としては263.7万円で、最安値価格としては239.8万円で、確かに2020年2月初めの平均価格298万円~/最安値価格290万円~に比べると大幅に下落しているのがわかりますが、これを2年前にさかのぼってみると、2018年4月は平均価格が240万円割れ/最安値価格は230万円割れというのが確認できますね。

2019年4月を境に、急激に300万円近くまで相場が向上していることがわかりますが、それよりも以前に高い推移を維持していたこともあって、平均価格270万円を切ることはあまり無かったものの、冷静に考えてみたら、ここ最近の相場が異常に高かっただけで、今現在下落しているのはある意味”普通に戻っている”のと同じなのかもしれません。

②:サブマリーナデイト(116610LN)

続いて「サブマリーナデイト(116610LN)」を見ていきましょう。
こちらも直近3か月では一気に下落しているのがわかりますが、2018年4月に比べたらその価値は20万円以上も異なり、今の価格帯が明らかに高いことがわかります(サブマリーナデイトも2019年4月を境に急激に高騰している)。

③:エクスプローラー(214270)

続いては「エクスプローラー(214270)」。
こちらも投機目的として購入する人も多く、しかも価格帯としては非常にリーズナブルではありますが、2018年4月の最安値に比べて平均価格68.5万円→83.7万円/最安値価格66.6万円→79.6万円と、2020年4月現在の方が、まだ20万円近くも高いことがわかりますし、仮にここから更に下落したとしても、先述の通り従来の価格帯に戻るだけと考えて良さそう(とにかく今が異常に高いだけ)。

④:サブマリーナ(114060)

続いては「サブマリーナ(114060)」。
こちらも今現在は何とか100万円以上の価値を維持していますが、2020年4月中旬から下旬にかけては更に下落することは間違いないでしょうね。
ただ、その価値も2018年4月に戻って踏みとどまるのか、それとも更にその価値を下げてしまうのかは不明であるものの、十分その価値はあるものと考えられます。

⑤:GMTマスターⅡ(126710BLNR)

続いては新参者の「GMTマスターⅡ(126710BLNR)」。
こちらは2019年5月に登録されたばかりのものなので、それ以前の情報無いものの、一気に下落して、何と2019年5月末の平均価格268万円/最安値価格268万円に比べて、今現在はほぼほぼ最安値となる平均価格157.8万円/最安値価格154.3万円と、これまでのモデルでダントツともいえる110万円以上の下がり幅となっています(これは恐ろしい…)。

⑥:GMTマスターⅡ(126711CHNR)

最後は私が購入した「GMTマスターⅡ(126711CHNR)」。
このモデルはとにかく価格変動が激しいものの、私は投機目的で購入したわけではなく、あくまでも長期的に使用すること前提で購入しているので、そこまで今回の下がり幅については気にしていないのですが、やはり2018年4月の平均価格244.2万円/最安値243.5万円に比べると、2020年4月現在は、平均価格206.5万円/最安値199.8万円のため、約40万円ほど値下がりしていることが確認できますね。

なお、私が購入したときは例の社会問題による影響が出始めたときだったので、このグラフだけで判断すると「ちょっと得したかな?」とは言い難い金額だと思うものの、私が購入した店舗ではちょうど特別キャンペーンを実施していたので、ちょっと驚くような金額にて購入できたのは間違いないと思います。

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Reference:価格ドットコム