ブガッティ・シロンをパクった中国製EVが中々に酷い。悪路でのテスト走行でバンパーやインパネが大変なことに…アルファロメオ新型33ストラダーレのサウンドが過激な件

そもそもブガッティがこの件を承認しているとは思えないが…

世界限定500台のみ販売されたブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)。

オプション込みでの価格帯は約3.5億円~4億円とも言われ、購入できるオーナーもブガッティが定める審査をクリアしない限り、仮に宝くじで10億円当選しても購入することのできない究極のハイパーカーとなっています。

そんなハイパーカー・シロンをコピーした中国製EVが、以前大きな話題となりましたが、このモデルの品質や走行性能、信頼性は高いのか?本当に自動車として走らせても大丈夫なのか?という検証を行うために悪路でのテスト走行を実施。

ちなみにこのモデルの検証を行っているのは大家车言论【官方频道 欢迎订阅】(みんなの車のスピーチ)チャンネルで、シロンのコピーモデル以外にもスクーターや三輪車両等の悪路走行も評価しています。


その前にシロンのコピーモデルのスペックや価格帯、名称は?

シロンのコピーモデルとなるP8にて検証する前に、そもそもこのモデルがどういったものなのかをご紹介。

このモデルは中国・山東省のShandong Qilu Fengde社が製造した格安EVで、3Dプリンタ技術を用いることで、低速量産型電気自動車(LSEV)と呼ばれるを大量且つ格安にて販売しているそうです。

ボディサイズとしては、全長4,100mm×全幅1,800mm×全高1,430mmとワイドなボディスタイルで、車両本体価格は約60万円と本物のシロンの約580分の1の価格にて購入可能。

P8のスペックとしては、3基のコンパクトモーターを装備することでシステム総出力100hpを発揮、航続可能距離は150kmほどで、220Vの家庭用電源であれば約10時間ほどでフル充電できるそうです。

P8の悪路走行テストを見ていこう

少し前置きは長くなりましたが、早速P8での検証を進めていきましょう。

ちょっとした砂利道での走破性をチェックしていくと、早くの車内のインパネやナビ取付けフレームが外れそうな状態に…悪路走行レベルとしては最低クラスですが、ここから更に凹凸の激しい悪路が待ち受けているんですけど…(しかも速度は45km/hぐらいど極めて低速)

もう酷いことになってきてる…何故かシロンが可哀そうに思えてきた

続いてレベル2の悪路でのテスト走行を見ていきましょう。

もうフロントボンネットが開いてしまい(度重なる衝撃でフックが損傷した模様)、足回りのサスペンションもグデングデン…おまけにフロントバンパーも擦るわ変形するわで大変なことに…

遂にナビフレームも完全に外れて中がむき出しに…そしてステアリングやダッシュボード類も全て外れそうになっていますね。

もはや剛性がどうこうとか信頼云々というレベルではなく、平坦な街中以外での走行は非常に危険なレベル。

そしていよいよ中間レベルの悪路走行を行っていきますが、ここまで来ると「いつ身ぐるみが剥がされてもおかしくない」レベルで、フロントバンパーもプラスチックとかではなく段ボール?と疑ってしまうほどに変形していますね(ナンバーも衝撃で外れてるし…)。

もうレベル4以降になると見てられないレベル。

むしろここまで追い込まれてるのに、壊れそうで壊れない辺りは「シロンのパクリモデル」としての意地やプライドがあるのかわからないものの、それ以前にドライバーが無事であるかどうかも気になるところです。

何とか走り切っただけでも評価したくなってくるP8

ようやく悪路走行を終えたP8。

何か車体の下側からよくわからないパーツが落ちてきています。

とても信頼性などを謳うには程遠い一台ですが、評価途中から「頑張れ!」となぜか応援してしまう気持ちになる不思議な動画になっています。

2ページ目:世界限定33台のみ販売されたアルファロメオ新型33ストラダーレのエンジンサウンドが本邦初公開!