すぐ転売されそうだな…ポルシェがフランス限定72台のみとなる特別仕様車911カレラGTS(992世代)ル・マン・サントネールエディションを発売!アームレストには「あのコース」のデザイン付

ポルシェ356SL及び911GT1ル・マンレーサーからインスピレーションを得た究極の特別仕様車

ポルシェは2023年6月29日、フランス市場限定72台のみとなる特別仕様車911カレラGTSル・マン・サントネールエディション(Porsche New 911 Carrera GTS Le Mans Centenaire Edition, 992世代)を世界初公開しました。

このモデルは、ル・マン耐久レース100周年を記念した特別な一台で、ポルシェ356SL及び911GT1ル・マンレーサーからインスピレーションを得た25個の特別なコンポーネントを備えており、更に従来モデルとなる911GTSよりも約+79,000ユーロ(日本円に換算して約1,250万円)高くなっているため、おそらく今後高額値で転売される可能性が高そうです。

果たしてどのようなところに特別なデザインを採用したのか、具体的な車両本体価格はいくらなのかチェックしていきましょう。


特別仕様車911カレラGTSル・マン・サントネールエディションのエクステリアを見ていこう

早速、ポルシェの特別仕様車911カレラGTSル・マン・サントネールエディションのエクステリアを見ていきましょう。

現行992世代のマイナーチェンジ(フェイスリフト)が待たれるなか、ポルシェ・フランスが発表したのは、現行モデルをベースとした超希少な特別仕様車で、ル・マン24時間耐久レース100周年を記念した一台。

このモデルは、その名称にもある通り911GTSをベースにしていて、ル・マンからインスパイアされた様々なスタイルのタッチが施されているため、見た目からも大きく差別化された一台です。

上述にもある通り、本モデルは2台のル・マンレースにて優勝を果たしたモデルからインスピレーションを得たユニークなディテールを採用しています。

1台は、1951年にクラス優勝を果たしたクラシックモデルの356SLで、もう1台が2人のフランス人ドライバーによって1998年のレースで総合優勝を果たしたエキゾチックな911GT1。

2020年より開発が進められた特別仕様車

どことなくクラシカルな印象も与えてくれる特別仕様車ですが、ポルシェ・スタイル部門の特別プロジェクトのディレクターであり、初代ボクスターの開発者でもあるグラント・ラーソン氏によれば、このプロジェクトは2020年に開始され、25個の特別なコンポーネントが誕生したと説明。

具体的に見ていくと、まずはル・マンシルバーのエクステリアシェード。

これは356SLのオーナーであるロッド・エモリー氏の協力を得て開発され、ドアの「46」ナンバーと、シートのベロアインサートと上品に組合わされたグラファイトブルーレザーインテリアトリムも、1951年の356SLからインスピレーションを得たものとのこと。

こちらがその拘りぬいたというインテリア。

現代的なモデルでありながらも、どこかクラシカルな印象を与えつつ、スポーティなレッドのシートベルトは911GT1を彷彿とさせるものがありますね。

あとは、通気孔付きサイドクォーターパネルや、オーラム塗装の大口径アルミホイールが、911GT1をモチーフにしたデザイン。

あらゆるところに「24h Le Mans」を感じられる特別なアクセントを追加

こちらはエンジンフード周りで、白地の背景に「24h LE MANS」と表記された手掘りのバッジを装着。

バッジとは反対側には、「BORN IN LE MANS, MANUFACTURED IN ZUFFENHAUSEN」のレタリング付き。

そしてこちらのウィンドウには、特別仕様車の名称である「1923 – 2023 Le Mans Centenaire Edition」のプラークを添付。

何とセンターアームレストには「サルト・サーキット」のコース付

そして最もユニークだったのは、こちらのセンターアームレスト。

何とル・マンのサルト・サーキットのコースがエンボス加工されたアームレストも。

2ページ目:気になる特別仕様車911カレラGTSル・マン・サントネールエディションの車両本体価格は?