一体何が変わった?トヨタ新型ノア/ヴォクシー/bZ4XのOTAアップデートが2023年6月29日に配信スタート!あの操作し辛かった「閉じる(×)」の配置が移動

少しずつアップデートされているが、なぜディスプレイオーディオを搭載する全車種に実施しないのかは疑問

トヨタの新世代コネクティッドナビが搭載されたディスプレイオーディオですが、2023年6月29日、トヨタの公式プレスリリースより新たなOTAアップデートに関するソフトウェア更新の案内が公開されています。

同日より、対象車種となるフルモデルチェンジ版・新型ノア(Toyota New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)/bZ4Xの3車種のみ、ディスプレイオーディオに最新ソフトウェアがオンライン配信されているとのことですが、私が所有するヴォクシーには、2023年6月30日の早朝時点では配信されていませんでした(時間差はあるものの、順次配信されるものと予想)。

2023年2月1日以来の大型アップデートになりますが、具体的にどういったアップデート内容なのかチェックしていきましょう。


2023年6月29日に配信されたソフトウェア更新内容はこうなっている

早速、トヨタ公式プレスリリースにも掲載されている2023年6月29日に配信されているOTAアップデート内容をチェックしていきましょう。

2023.6.29 ノアヴォクシー(2022.01-)、bZ4X(2022.03-)に向けて、最新ソフトウェアを配信開始しました。

ソフトウェアバージョンは、ディスプレイオーディオ:1604/ナビゲーション:1604です。

対象のお客様には、順次ナビ画面にお知らせが表示されますのでご確認ください。

今回の更新で下記の機能が追加となりました。


・Audioソース画面の閉じるボタンの位置変更

・ゲストアカウント時のマイセッティングをユーザーアカウントへ引き継ぐ機能の追加

・お乗り換え時の初回ログイン時、マイセッティングの引き継ぎを選択できる機能の追加

・(PHEV車のみ)サービスエリア/パーキングエリア案内に充電ステーションとガソリンスタンドの両方を表示するよう改善

・(ディスプレイオーディオのみ)スマホアプリのNaviConから、車載ナビゲーションへ目的地を転送できる機能を追加

・動作不良の解消

・動作安定性の向上 等

via:Toyota

以上の通りとなりますが、今回から遂に、より詳しい説明が記載されたパワーポイント資料も貼付されています。

アップデート➀:オーディオソース画面の「閉じる(×)」の配置を変更

こちらが、今回配信されたOTAアップデートの詳細内容。

まずは「オーディオソース画面」などの「閉じる(×)」ボタン配置について。

これまでは、運転席から一番遠い「左上」の方に閉じるボタンが配置されていましたが、今回のアップデートで右上に配置されました。

特にレクサス新型NX/RX/RZ450e、そして2023年6月21日に発売されたばかりのトヨタ新型アルファード(New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア(New VELLFIRE)といった14インチの巨大ディスプレイオーディオだと、閉じるのレイアウト配置は大きな効果を発揮しそうですが、今回はそういったモデルがOTAアップデートの対象に含まれていないのがとても残念。

まずは、試験的にユーザー数の多いノア/ヴォクシーにて行っていくのか、それとも順次他のモデルにも展開していくのかは不明ながらも、既にディスプレイオーディオを搭載する車種全てでソフトウェアのバージョンがバラバラのため、今後のソフトウェア管理がとても心配に思う所です。

アップデート②:マイセッティング:ゲスト設定の引継ぎ

続いては「マイセッティング:ゲスト設定の引継ぎ」。

これはおそらく「ドライバー設定」のことを指しているのではないかと思いますが、「My TOYOTA+」などのアカウントを車両に設定・ログインすることで、電動パワーシート搭載車であれば「シート位置を調整」、予防安全装備Toyota Safety Senseの細かな設定、ナビのお気に入り、更にはメーカーオプションのドライブレコーダー起動有無といった細かな設定を、ゲスト設定に引き継げるというものだと考えられます。

「マイセッティング:ゲスト設定の引継ぎ」こそ、プリウスやシエンタなどにも適用すべきだと思うが

これはあくまでも個人的な意見ではあるものの、今回のOTAアップデートである意味最も便利だと思う「マイセッティング:ゲスト設定の引継ぎ」ですが、これこそメーカーオプション一体型のドライブレコーダーが搭載された新型シエンタやプリウスなどに適用すべきなのでは?と思ったり。

メーカーオプション設定された内蔵型ドライブレコーダーは、製品出荷時に「OFF」になっているため、納車の際に「ON」に切り替える必要があるわけですが、その納車のときに「ドライバー登録」をしてからドライブレコーダーや音声録音をON設定したとします。

しかし、納車が終わってしばらく走らせ、再度エンジン始動して家族や別の方が運転してゲスト状態で走らせたとすると、上の画像の通りドライブレコーダーと音声録音はOFFのままになっている可能性があるんですね。

仮に事故などを起こした際、ドライバー登録ではドラレコONにしていても、ゲスト状態で運転をして事故を起こした場合、ドラレコがOFFの状態になっていたら「何のためのドラレコなの…」と思うでしょうし、早期的に他のモデルにもソフトウェア更新は配信すべきではないかと思うところです。

2ページ目:他にもどのようなアップデート内容が配信されている?