これはひど過ぎる…純正フルノーマルのポルシェ911が「騒音」で違反→約12万円の支払いを命じられる。ゴミの山と化したランボルギーニ・ムルシエラゴが競売に出品

純正フルノーマルのスポーツカーに乗っていて切符を切られるのであれば、「スポーツカーに乗るな」と言われているようなものだ

車の排ガス規制や光害規制、更に騒音規制も年々厳しくなっている自動車法規制。

特にアメリカ・ニューヨーク州では、騒音規制の基準はとても厳しく、街中の電柱に多数の騒音カメラを設置するほどに徹底していますが、今回、純正フルノーマルのポルシェ911が「うるさい」として、警察が違反切符を切り、更には違反金として800ドル(日本円に換算して約12万円)の支払いを命じているとして話題になっています。

純正フルノーマルのマフラーを装着しているにも関わらず、なぜ騒音違反となったのか見ていきましょう。


純正フルノーマルのスポーツカーで騒音規制に引っ掛かったのは、ポルシェ911だけではないようだ

今回話題となっている、純正フルノーマルのポルシェ911の騒音問題に関する注目トピックスは以下の通り(上の画像はイメージ)。

◇純正フルノーマルのポルシェ911を運転していた男性が、排気音(騒音)を理由に800ドル(日本円に換算して約12万円)の罰金を科せられた

◇この問題で政府と議論しているにもかかわらず、彼は依然として違反の罪は消えていない

◇同様の出来事はこれが初めてではないため、純正のエキゾーストサウンドがうるさいモデルは注意しなければならない

以上の通りとなりますが、3つ目の「これが初めてではない」という内容から、ポルシェ911だけでなく、おそらくは純正のフェラーリやランボルギーニ等はもちろんのこと、旧世代のスポーツカー/スーパーカーも対象に含まれている恐れも。

どうやら騒音カメラが拾ったエキゾーストサウンドが、規制値を超えた模様

ちなみに、今回ニューヨーク州で話題となっている騒音規制対策用の騒音カメラというのは、2023年に35,000ドル(日本円に換算して約543万円)をかけて市内全域に多数の騒音カメラを設置する法律を施行したもの(上の画像はイメージ)。

これらのカメラは、「85デシベル」を超える騒音レベルを発生する個人車両をターゲットに設計されているとのこと。

そして報道によると、問題のポルシェ911のオーナーは、純正のエキゾーストシステムを装備した2010年式のポルシェ911カレラS(Porsche Carrera S)で、僅か2秒未満の間に一時的にこの制限よりも5.4デシベル超えたことにより、今回違反の対象になったそうです。

無慈悲にも見せしめに公開された映像には「90.4デシベル」の数値を記録

ポルシェ911のオーナーであるジェリー氏は、この状況に関する自身の経験を海外カーメディアRoad & Trackにて語っており、彼は当時、時速25マイルのエリアを時速35マイルで走行したため、制限速度を超えて運転したことを認めたものの、しかし、彼は911をシフトダウンさせて無理やり回転数を高めるような走りをしていないと主張。

地元警察が「見せしめ」のために公開した撮影映像では、911カレラSが信号に向けて加速していくところをカメラが撮影する様子が見られますが、カメラは「90.4デシベル」の騒音レベルを記録し、短時間ではあったものの、確かに「エキゾーストサウンドがうるさい」として切符を切られるには十分な数値だったそうです。

とはいえ、オーナーからすれば何の改造もカスタムもしていない純正の911を運転していて「騒音規制に引っ掛かったので違反金を払ってください」と指示され、更に全世界に今回の映像が公開されたことは、彼にとっても殺生なこと。

そしてオーナーは、今から10年以上前のノーマルの車で違反になるのであれば、「それ以前の車両に合わせて、例外を設けるべきでは?」と主張していますが、果たしてこの主張が地元警察に伝わるかは不明。

ちなみに、このような純正フルノーマルにて違反が生じたは今回が初めてではありません。

2023年に、アメリカ・カリフォルニア州にてヒョンデ・エラントラNのオーナーが、純正フルノーマルのマフラーを装着していたにも関わらず、騒音違反で切符を切られることに。

その後裁判へと発展しましたが、最終的にオーナーが罰金を支払うことになったのかは不明なままとなっていますが、今後こういった問題は間違いなく増えて来るでしょうし、特に旧世代スポーツカーや、フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーも「走る場所」に注意しなければ、今回のように騒音規制値を超えては警察とのトラブルが益々エスカレートするかもしれません。

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