メルセデスベンツが「2025年は収益性を失い大打撃を受ける」として、2030年までに36車種ものを新車を発表へ!ランボルギーニ・ガヤルドのレストモッドも登場!

欧州ブランドの象徴ともいえるメルセデスベンツが、大きな危機に見舞われている模様

年々販売不振が続いているメルセデスベンツですが、同社によると「今後2年間で生産コストを削減する」ことに加え、約40種類の新車・新型車、または大幅に改良されたモデルを投入することで業績回復を目指すことを明らかにしました。

メルセデスベンツは、「2025年は収益性を失い、大打撃を受ける」と予想しており、従来の内燃機関に再び重点を置くことで、業績低下を食い止めることを計画しているそうです。

現時点でメルセデスベンツは、どのようなモデルの展開を検討しているのか?早速チェックしていきましょう。


2030年までに36車種ものEVと内燃機関モデルを販売へ

メルセデスベンツといえば、2030年までに主要市場において「EVのみを販売する」と宣言したばかりでしたが、同社の電気自動車の多くで販売台数が低迷したことから大幅な見直しが迫られています。

ただ、電気自動車の売上が低迷しているからといって、同社がEVに背を向けるつもりは全く無いそうで、2027年までに発売される新モデルのうち「17車種はバッテリー駆動」となることを明らかに。

そして「残りの19車種は内燃機関を搭載」するとのことで、割合としては内燃機関の方が多いものの、これらを2030年代までに全て販売する計画を明らかにしました。

卵型のようなEQSクラスは、メルセデスベンツにとって失敗作だった

なお今回は、内燃機関モデルとEVモデルのパワートレインに「共通のアーキテクチャを使用する」コンパクトモデルとは異なり、「完全に異なるプラットフォームを採用」する最上位モデルであっても、内燃機関モデルとEVモデルの間のデザインの違いはほとんどないと説明。

特に丸みを帯びたピュアEVモデルのEQSクラスは、メルセデスにとって販売不振の元凶であったために、その失敗から学んだ将来のEVモデルは、ガソリン車の兄弟車のような外観になるとのこと。

EVモデルは様々な派生車種を展開することで、選択の幅を広げる

ちなみに、2025年に発表・発売されるであろうメルセデスベンツの最新モデルについては、内燃機関モデルとピュアEVの両形態で非常に似た価格で販売されるとのこと。

そして、一つのプラットフォームで様々なスタイリングを展開するCLAクラスにおいては、セダンタイプやSUVタイプやステーションワゴンなど、さまざまなボディスタイルもしくは派生車種を展開していく計画があるそうで、様々な市場においてニーズのあるモデルを展開する狙いがあるようです。

またピュアEVモデルにおいては、GLCクラスやCクラスがベースとなった派生車種が登場する予定で、更にBMW・i5に対抗するEクラスEVの開発も進められているとのこと。

内燃機関モデルは、直4エンジンからV型12気筒エンジンまで幅広くラインナップ

内燃機関モデルにおいては、近々改良されるであろう新型Sクラスを発表する予定。

パワートレインについては不明ですが、先程のSクラス含めて、ユーロ7排出基準を満たす直列4気筒エンジンから直列6気筒エンジン、そしてV型8気筒エンジンなど、豊富なエンジンを提供することで失われたユーザーを再び獲得することを明らかにしています(主力セダン向けには、強力なV型12気筒エンジンも維持する予定)。

なおメルセデスベンツの自動車部門の利益においては、2024年に39%減少しての87億ユーロ(日本円に換算して約1.4兆円)となり、2025年はさらに厳しい状況になると予想されています。

同社は2027年までにコストを10%削減し、2030年までにさらに削減することを計画していますが、少なくとも1つのモデルラインの生産を、ドイツからハンガリーに移管することで生産コストを70%安くする計画があるようです。

同社はまた、迫りくる関税の脅威から将来を守るため、アメリカと中国向けのモデルを両国で生産することに重点を置くとしています。

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