見た目はレクサスLMのパクリ?ビュイックが中国向けミニバンの改良型GL8ライトビジネスクラスを発表!シャオミYU7が発売されて僅か1時間で28.9万台の受注を獲得した理由とは?
競合ひしめく中国市場では、ミニバンもめまぐるしい速度で進化している
アメリカのゼネラルモータース(GM)を親会社に持つビュイックが、中国市場向けとして販売しているミニバンのGL8を一部改良し、更に新グレードとなるGL8ランドビジネスクラス (Buick GL8 Land Buisiness Class)を導入しました。
このグレードは、モダンな雰囲気を持ちながらも、フロントは同色風グリルを採用することで、どことなくレクサスLMを意識したような顔つきに。
更には全く新しいダッシュボードや快適性を高めた機能を追加することで、よりラグジュアリー感を演出しています。
早速改良されたGL8ランドビジネスクラスの内外装をチェックしていきましょう。
見た目はどことなくレクサスLMっぽいな
こちらが今回、ビュイックより発表された中国市場向けとなるGL8ランドビジネスクラス(海外カーメディアCARSCOOPSより引用)。
中国市場でのミニバン需要が高まっている中、ビュイックも商品力の向上を狙った改良型を発表してきたわけですが、その中でも手ごろな価格帯にて購入可能なGL8ランドビジネスクラスを追加。
価格帯としては、229,900中国元(日本円に換算して約464万円)と日本のミドルサイズミニバンの上位グレードに相当するわけですが、本グレードは価格帯以上に上質な見た目を提供し、装備内容も優れているのがポイント。
まず外観については、ビュイックの新デザイン言語であるPureを採用することで、先進的な見た目だけでなく、どことなくレクサスLMを意識したようなボディ同色グリルが印象的。
ヘッドライト意匠はスリムながらもフルLEDを採用しますし、電動パワースライドドアも両側に標準装備し、リアプライバシーガラスやサンルーフ、17インチアルミホイールも標準装備。
リアテールランプは水平基調ながらも、昨今のトレンドにもなっているようなセンター直結式の一文字ではなく、テールランプ間には”BUICK”のレタリングバッジを貼付することで親和性を演出しています。
内装も大幅刷新され、12.3インチデュアルディスプレイを標準装備
そしてここからは、インテリアを見ていきましょう。
コックピット周りを見ていくと、12.3インチのフル液晶メーターと、12.3インチのナビゲーションディスプレイが搭載され、更にステアリングホイール刷新。
シフトレバーはステアリングコラムに移動されたため、よりすっきりとしたモダンな外観となっていますし、何よりも運転席⇔助手席を行き来できるようなウォークスルータイプを採用しているのも魅力的。
ライトビジネスクラスのシートレイアウトは、上の画像の通り3列7人乗りで、2列目はもちろん左右独立式のキャプテンシート。
シートカラーもニュートラルベージュ風で高級感があり、全体的に明るい印象を与えてくれます。
2列目のキャプテンシートは豪華さがあり、跳ね上げ式の格納型アームレスト、リクライニング式バックレスト、そして乗り物酔いを防ぐ「アンチシックネスダンパー」を備えているのもポイント。
その他の改良点としては、ユーザーからのフィードバックによって性能向上した音声認識システムやリモートエアコンシステム、そして窓全体を覆う大型サイドカーテンエアバッグなどがアップデート。
また、新開発の二重層防音ガラスと改良された遮音材により、車内の静粛性も向上しているとのこと。
現時点で、ビュイックはライトビジネスクラスの詳細な装備リストを公開していませんが、一部公開された主要装備を拝見する限りでは、フロント電動パワーシートやリアエアコン、8スピーカーオーディオシステム、そして荷室容量は521L~1,650Lまで調整可能となっています。
えっ、一部改良で足回りも変わったの?
続いて、改良型GL8の最も重要なアップデートポイントが足回り。
何と全く新しいリアサスペンションが搭載され、旧式のトーションビーム式サスペンションは、最新の4リンク式独立懸架式リアサスペンションに置き換えられ、「運転快適性の大幅な進化」が約束されているとのこと。
一部改良で足回りが大幅に変更されるのは珍しく、この辺りは成長目まぐるしい中国市場だからこそ成せる業なのかもしれません。
ちなみにパワートレインは、排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力237ps/最大トルク350Nmを発揮、トランスミッションは9速AT、0-100km/hの加速時間は9.2秒となっています。