BYD初のピュアEV軽と思わしきテストカーをスパイショット!2026年後半に発売予定で、ホンダN-BOXやスズキ・スペーシアを脅かす存在になるか?
真似事で終わるのか、それとも軽自動車市場を脅かす存在になるのか
中国の電気自動車メーカーでお馴染みとなるBYD(比亜迪汽車工業有限公司)が、2026年後半頃より日本市場向けのピュアEV軽を販売することを明らかにしていますが、このピュアEV軽の開発車両がスパイショットされています。
中国の公道にてテスト走行中の姿がスパイショットされているBYDのピュアEV軽ですが、BYD曰く「ライバルはホンダN-BOX等であり、各車を参考に開発している」とも明かしています。
今回スパイショットされている開発車両からも、後席用ドアは横開きのヒンジ式ではなく、スライドドアを採用することが確定しているわけですが、どのようなスタイリングを持ち、どのような特徴を持つのか見ていきましょう。
スタイリングはまさに軽トールワゴンで、近未来的な顔つきになりそうだ
こちらが今回、中国の公道にてスパイショットされたBYDの新型ピュアEV軽と思われる開発車両(X ID:@thinkercarより引用)。
現時点では、具体的な車名やスペック、ボディサイズなどの主要諸元などは明らかになっていないものの、日本の軽自動車規格を満たすサイズ感とのことなので、先述の通り、ホンダN-BOXを参考に開発を進めているのであれば、ボディサイズとしては概ね全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,790mmあたりになると推測。
ちなみにピュアEV軽と思われる開発車両は、過去にも中国の公道もしくはBYDの開発拠点の敷地内でもスパイショットされており(おそらく敷地内で撮影されたものは、BYDの関係者が意図的にリークしたもの?)、少なからず今回で3回目の目撃情報となります。
上の画像でも確認できますが、ボディ全体には個性的なダズル迷彩柄のカモフラージュラッピングによって擬装されており、ボディサイドのプレスラインなどが分からないようになっているものの、”二”の字意匠と思わしきLEDデイライトと、デイライトが反転するLEDフロントウィンカーが点灯する瞬間が確認できます。
日本での市販化を想定して右ハンドル仕様で評価
こちらはサイドビュー。
ハンドル位置はしっかりと右ハンドルで、右側フロントフェンダーに充電用と思わしきリッドが確認できますね。
スタイリングとしてはホンダN-BOXやスズキ・スペーシア、ダイハツ・タント、三菱eKスペース/デリカミニ、日産ルークスのような軽トールワゴンそのものですが、足もとのタイヤホイールは14インチ~15インチぐらいでしょうか。
車高もテスト走行用に意図的にローダウンしているのだと考えられますが、BYDとしてはスポーティ寄りのキャラクターに仕上げるのか、それとも上質さを求めて来るのかは気になるところ。
ただ先述にもある通り、わざわざホンダN-BOXを名指しして開発を進めているということは、N-BOXのキャラクターや乗り味、ステアリングフィールなどを真似ることで、「N-BOXのピュアEVのような立ち位置」で市販化してくる可能性も高そう。
よく言えばベンチマーク、別の言い方をすればN-BOXの真似事と捉えられるわけですが、その点はある意味でBYDの強みなのかもしれませんし、更に安価な価格帯で販売すれば注目度もアップすることは間違いなさそう。
但し、日本人の性格上、安価なものを販売すれば「品質が~」「信頼性が~」と不満を漏らすでしょうし、価格が高ければ「そこまでの価値が~」「リセールが~」と不満を漏らすでしょうから、最初から受け入れられるのは中々に難しいでしょうし、「批判される=注目されている」とポジティブに考えた方が良いのかもしれません。
リアウィンカーはまさかのマツダ?
こちらはリアデザイン。
リアテールランプは縦基調になると予想されますが、リアウィンカーはLED点滅ではあるものの、どことなくマツダのディミングターンシグナルランプっぽく点滅するのもユニーク。
そしてリアワイパーに関しても、リアハッチガラスの中央下部ではなく、まさかのトヨタ・ノア/ヴォクシーやアルファード/ヴェルファイアのように、中央上部に隠れるように設けるレイアウトにしているようですね。
現時点では何とも言えないところですが、BYDにも日産や三菱のように、軽自動車用のデジタルインナーミラーを設定してくるのかどうかも注目したいところ。
BYDが目指すピュアEV軽は、「充実した装備内容に重きを置いたモデル」なのか「ガソリン車並みに低価格帯でお求めやすいコスパ重視のモデル」なのか、はたまた「BYD特有の個性と強みを活かした、現代の軽自動車には無い技術を全面的に押し出したモデル」なのか、今後BYDが公開していくであろう先行情報にも注目です。