【オーナーの身に何が?】約40年に渡り「48台」も集めた特別なフェラーリが全て競売に出品!ラ・フェラーリアペルタ/FXXなど、そのほとんどが「イエロー」

フェラーリのコーポレートカラーであるイエローを集めるところに、オーナーの「フェラーリに対する」強い拘りと忠誠心が伺える

世界に数多く存在するフェラーリコレクター。

日本にも様々なフェラーリコレクターが存在していますが、今回海外の「1人のコレクター」が40年以上に渡って集め続けた「48台」もの特別なフェラーリが全て、競売に出品されることが明らかになりました。

これは2026年1月に開催されるMecumオークションに出品されるもので、そのほとんどが走行距離が全く伸びておらず、しかもほぼ全ての車種のボディカラーがイエローにペイントされています。

もちろん、なかには「イエローに塗装できない特別なフェラーリ」も存在しますが、これだけフェラーリのコーポレートカラーに拘るオーナーも珍しいのではないかと思います。

一体どのようなフェラーリが出品されるのか、早速チェックしていきましょう。


これだけの特別モデルたちの「ほんの一部」なのも驚き

まずはほんの一部ではありますが、こちらが出品されるイエローのフェラーリたち。

今では億越え必死ともいわれるスペチアーレモデルのF12tdfや458スペチアーレAなど、ベースとなるイエローに対して、オーナーの個性が光るアクセントカラーが追加されています。

オーナーは2025年8月にこの世を去っている

ちなみに、これらのモデルを所有していたオーナーであり、特別なフェラーリコレクターの正体は、2025年8月に亡くなられたフィル・バックマン氏。

彼はこれまで、累計48台ものフェラーリを集め、1950年代から2010年代まで、あらゆる年代を網羅した特別なフェラーリたちに囲まれて生活してきました。

しかも彼の凄いところは、単にフェラーリを集めるだけのコレクターではなく、一つ一つの愛車の仕様を全て把握していたということ。

所有している間、エンジンをかけて暖気したりしていたのかは不明ですが、48台もの愛車の仕様を把握することは容易ではなく、それだけにフェラーリに対する愛情は特別だったのかもしれません。

フィル・バックマン氏は、大手カーディーラーを経営する実業家であり、生粋のカーガイ

ちなみにこの人物は、ポンティアックやキャデラック、日産、ジープ、ルノー、ラム、そしてデロリアンまで、複数のブランドを扱うディーラーを経営していた実業家であり、フェラーリはもちろんのこと、車をこよなく愛する生粋のカーガイでした。

バッハマン氏が初めて、フェラーリを購入したのは1984年で、その後約40年に渡って、非現実的ともいえるフェラーリの特別モデル/スペチアーレモデルを集めてきました。

その多くが台数限定の特別モデルで、なかにはサーキット専用車両となるFXXもラインナップされています。

彼が所有するフェラーリで最も古いのは?

ちなみに、彼が所有していたフェラーリの中で最も古いのは、1953年生のフェラーリ166MM/53ヴィニャーレスパイダー (Ferrari 166 MM/53 Vignale Spyder)で、走行距離は37,306kmと微妙に走られています。

この後の1960年代の車の中では、1967年に製造された275GTB/4アロイ (275 GTB/4 Alloy)も出品。

これもまた珍しい…

1964年式のフェラーリ250GT/Lベルリネッタ・ルッソ (Ferrari 250 GT/L Berlinetta Lusso)も出品され、こちらは当時としては珍しいシルバー系。

続いて、1970年代のフェラーリ365 GT4 BB・デイトナも出品されるのですが、こちらの走行距離は驚きの「413km」。

2ページ目:48台もの特別なフェラーリの出品リストを全てチェック!